Kiroro玉城 ステージに立つことが怖くなりパニックも

 

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ミリオンヒットしたデビュー曲『長い間』や『未来へ』など、誰もが口ずさむことのできる作品を数多く生み出してきたKiroro。彼女たちが手がけた名曲の中でも、いまや節目のタイミングで歌われる曲となった『Best Friend』が誕生して15年。

映画『アーロと少年』の日本版エンドソングに選ばれ、新録した名曲の裏には彼女たちが乗り越えたからこそ見えてきた光景があった。ふたりにとって大きな出来事となったのが、玉城千春の15年前ののどの不調。

玉城「活動を休止して、しばらく静養した後、復帰してアルバムを制作したりコンサートを回ってはいたんですが、納得がいくように歌えなかったんです。そして、'05年に結婚をして、沖縄に帰ったとき、これで歌うことが終わるかもしれない、終わってもいいかもしれないと思いました」

歌わない生活の中での妊娠、出産、子育て。歌詞が入った曲を聴きたくなかったという。

玉城「こんなに大好きなKiroroの曲も聴かなかったんですよ(笑い)。インストゥルメンタルやクラシック、オルゴールの曲ばかり聴いていて、童謡も歌わなかったです。でも、長男が2歳くらいになると悶々としてきて、苦しくなってきたんです。そのあと長女が生まれて、これじゃいけないと思って」

大好きだった歌がある。そう思って子どもたちの前で口ずさんだ『未来へ』。

玉城「子守歌みたいに“ほ~ら”って歌ったら、(感動して)子どもたちが泣いたんです。それがうれしかった。もっと頑張っている姿を子どもたちに見せたい。心配をかけてしまったアヤやスタッフが喜んでくれる歌を歌いたい。その思いでレッスンを受けるようになりました」

日々成長していく子どもたちのように、昨日できなかったことが、今日できるようになるかもしれないと、再び歌うようになった玉城。

ともにソロ活動を経験したふたりは、2年前からKiroroとして再びステージに立つようになった。

いまでも当時を思い出して、ステージに立つことが怖くなり、パニックになることもあるという玉城。その横で、金城はこの取材のときと同様、いつも笑顔で寄り添っていた。そう、それは『Best Friend』の歌詞のように。

金城「Kiroroの曲作りの原点というか、願うところは、人生の大切な一曲としてずっとずっと残るものを作りたいということ。孫の世代、ひ孫の世代に残るような。だから、まだ夢の途中ですね」

ふたりの夢に向かう一歩となっている『Best Friend』は、いまや応援ソングとして結婚式や卒業式など、節目のタイミングで歌われる名曲となった。

金城「結婚式に出席すると、やっぱりリクエストされることが多いですね。(自分の)子どもたちも幼稚園や小学校で歌ってくれています」

玉城「ほんと! すごいね」

金城「一生懸命、歌っている姿を見ると感動しますね。歌詞の内容をどこまで理解しているかわかりませんが、思いを寄せてくれていることに」

そんな彼女たちに聞いた、ベストフレンドとは?

玉城「切磋琢磨して、この人がいるから自分が高められる。前に進める、つらいときも支え合える……。あぁ、涙が出そう。ダメですね(笑い)。きっといろいろなことがあると思う。それでも、お互いができることをして、一緒に乗り越えていける友達がベストフレンドだと思います」

金城「こうやって(玉城)千春の歌に寄り添うことができて、本当にありがたいんです。千春が私を思ってくれていることに、どこまで応えられるだろうと常に考えています。いまだから、こう感じられることもあると思う。

だから、これまで長く一緒にやることができて、本当によかったなと思います。この映画との出会いもそうですけど、偶然ってないんですって」

玉城「必然ですか?」

金城「はい。なんか泣きそう(笑い)」

撮影/吉岡竜紀


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