注目は田中正義だけじゃない!上位指名確実な東京新大学リーグの逸材とは…

◆ “二刀流”もいける!? 田中正義の対抗馬候補

 今年のドラフトで最大の目玉と言われているのが、創価大の田中正義。12球団競合もあり得るとまで言われる彼に次ぐ選手は誰だろうかと見回した時、すぐ近くで存在感を放つ投手がいる。

 流通経済大の生田目翼だ。

 何がすごいかと言うと、田中に次ぐMAX155キロを3年の春、東京国際大戦で出したことだ。この数字は、プロでも十分に通用することの証明になるだろう。

 生田目は、茨城・水戸工高では2年秋からエースで4番。2年秋と3年春に県大会8強に進んだのが最高で、甲子園出場は果たしていない。当時から145キロをマークするなど、そのスピードはプロからも注目を集めていた。

 流経大進学後は、1年の春からリーグ戦に出場。2年春からは主戦投手として活躍する。

 そして3年の春には6勝0敗、防御率2.65の好成績でチームの15季ぶりの優勝に貢献。MVPと最優秀投手の二冠に輝いた。

 全日本大学選手権では、あれよあれよと勝ち進み、決勝で早大に敗れるものの準優勝。29年ぶりの快挙だった。

 3年秋も早々に3勝を上げたが、右肘痛で戦線を離脱。それでも、初戦の杏林大戦では最速150キロの直球を軸に完投。切れ味鋭いスライダーとフォークを低めに集め、相手打者を手玉に取った。

 本人も「変化球を低めに、打たせて取るように心がけた」と狙い通り。この試合には、プロ7球団のスカウトが集結した。

 あるスカウトは「打てるもんなら打ってみろ、という姿勢がいい。これからも追いかけるよ。ボールが速いし、強い」と大絶賛。上位指名の期待も高まる。

 不安材料は痛めた右肘。だが、今年1月の始動では「春季リーグ戦は死にものぐるいで投げたい。もちろん結果次第だと思うけど、肘が完ぺきに治るなら、プロでやりたい」とプロ入りへの決意を固めたようだ。

 始動日だというだけで、プロのスカウトが4人も集結。生田目のプレーを見守った。

 そして、生田目にはもうひとつ期待されるものがある。“二刀流”だ。

 日本ハムの大谷翔平よろしく、打撃にも定評がある。高校時代は4番打者としてシュアな打撃を披露しており、大学でも3年秋に右肘痛で投球練習ができないときには、1日300本の素振りを繰り返したという。

 今春のリーグ戦では、注目の「ドラフト1位候補対決」田中正義との直接対決が5月20日に大田スタジアムで行われる。

 今年の大学野球界で最も注目を集める一戦となるかもしれない「創価大-流経大」戦に、いったい何人のプロのスカウトが集結するのか。それも楽しみだ。

 田中正義が注目を集める今秋のドラフトだが、なんと同じリーグにそれに匹敵するクラスの対抗馬がいた。生田目翼、この名前を覚えておいて損はない。

 ちなみに、大学2年時には「将来は公務員になりたい」と話し、プロ入りは否定していたこともあった。堅実でコツコツやるタイプ。それは、野球にも通じることだろう。早くも阪神が1位指名を検討するなど、にわかに始まった「生田目フィーバー」。田中の対抗は、間違いなく生田目だ。


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