フリービットは3月10日、オフィス内に従来のPBX(Private Branch eXchange:構内交換機)を設置することなく、専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンで内線通話機能や固定電話番号による発着信を実現する、法人向けクラウド型PBXサービス「モバビジ」を提供開始した。

同サービスは、低予算かつ短期間で導入可能となっており、規模の大小を問わず幅広い企業で利用できるサービスだという。

同サービスによって、スマートフォンを社内外問わず通話料無料の内線電話機として利用できるため、通話料金の削減が可能となる。またPBXがクラウド化されていることから、PBX設置スペースの削減や、機器費用、保守/運用費用が不要になることに加え、導入や運用に携わるエンジニアのリソースをほかの業務に活用することも可能となる。専用アプリケーションをインストールするだけで、社員の個人所有の端末を会社携帯として利用することができるため、社員に貸与するスマートフォン端末代金や基本料などの費用負担もなくなる。

一方、専用アプリケーションには電話帳、留守番電話、転送などの機能が搭載されているため、外出時における生産性の向上が期待できるものとなっている。

利用イメージ(着信)

利用イメージ(発信)

さらに、同サービスは契約キャリアを問わない「キャリアフリー」、スマートフォン以外にタブレットでも使用できる「デバイスフリー」、3G/LTE/WiFiなどインターネットへの接続種別を問わない「アクセスフリー」なサービスとなっており、社員が個人所有するスマートフォンを業務に活用するBYODにおいても、キャリア/端末/回線を統一する必要なく、スムーズな導入が可能だ。

ネットワーク構成

同社は今後、アプリケーションの対応OS/OSバージョンの早期追加や、従来の電話機と同じような操作性/機能を持つクレードルの提供など、サービスラインアップを拡充し、さらなる顧客満足度の向上を目指すとしている。

モバビジ専用アプリケーションのAndroid版はダウンロード可能となっているが、iOS版は4月以降の提供が予定されている。