開幕まであとわずか 巨人に残された “シロ” の選手たちは…

 

◆ 開幕間近に…

 高木京介投手が野球賭博に関与していたことが発覚した巨人軍。2016年シーズンの開幕まであとわずか。“ナベツネ”こと渡辺恒雄最高顧問の辞任も大きなニュースだが、何よりも高橋由監督はじめ、残された“シロ”の選手たちには、本当に迷惑な話である。

 オープン戦真っ最中に飛び込んできた最悪のニュース。現時点で、この不祥事に対する高橋新監督そして選手の声は届いていないが、その心中は穏やかではないだろう。開幕を見据えて、各チームとも最終調整に入っている段階のこの時期。徐々に気持ちを高めていき、開幕を最高な状態で迎えるため、選手たちもちょうどピリピリしてくるころだ。

 今季から新選手会長に就任した長野久義は、昨年12月に行われたプロ野球選手会総会に出席した際、昨年11月に発覚した福田ら3選手の野球賭博問題について「巨人から出てしまったことは残念。再発防止策として、春季キャンプで講習会を行い対応したい」と話していた。長野にしてみれば、現在まで嘘をつき続けてきた高木京の事を信用していたはずだし、そのショックは計り知れず、プレーへの影響が懸念される。

 高橋由監督も“不運”としか言いようがない逆境に立たされている。新監督としての船出となった宮崎春季キャンプ。いきなり飛び込んできたのは、現役時代共に戦った清原和博容疑者の逮捕のニュース。これには高橋由監督もショックを隠し切れず、親しい関係者には「最悪」と話していた。そんな中、高木京のニュースは、清原の逮捕の余波が収まりつつあった時期だっただけに、高橋由監督からしてみれば、言葉では表現できないほどやるせない思いだろう。

 すでに、この事件の影響はチームにも出ている。8日、事件発覚後にはオープン戦で福岡市内のホテルに滞在していたチームに対し、球団はコンビニエンスストア以外の外出禁止を発令。さらに開幕までに予定されていた「燦燦会」や読売新聞社による激励会などのイベントがすべて中止となった。特に「燦燦会」は長嶋茂雄終身名誉監督も出席し、毎年選手たちに激励を行っていただけに、長嶋監督もさぞ残念がっているだろう。

 今後、マスコミは選手にこの問題の取材を行うことになる。口を閉ざす選手もいるだろう。だが、グラウンドにいる以上は、嫌でもこの話題が耳に入ってしまう。今回の事件に対し、球団は渡辺最高顧問の辞任等を発表したが、渡辺氏が辞任したところで、実際にプレーしている選手には何ら影響がない。

 巨人軍は表立った建て前の処分策を第一に行ったが、最も重要なのは、全く関係のないグラウンドで戦っている選手たちということを忘れてはいけない。開幕までの時間で、球団が選手にどんなアクションを見せるのか。そこに巨人というチームの本質が見えてくる。


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