マネーフォワードは3月7日、経済産業省が公開した企業経営の評価指標である「ローカルベンチマーク」を利用できるツールとして「財務指標(β)」の提供を開始した。同機能は、同社が提供するビジネス向けクラウド型会計ソフト「MFクラウド会計」内にて、無料で利用することができる。

経済産業省によると、「ローカルベンチマーク」とは、企業の経営者や金融機関・支援機関などが、企業の状態を把握し、双方が同じ目線で対話を行うための基本的な枠組みとしている。

「財務指標(β)」は、経済産業省が公表する、企業の財務データを6つの定量指標から30点満点で評価する財務指標分析に基づいて開発されている。6つの指標の内容は、(1)売上高増加率(売上持続性)、(2)営業利益率(収益性)、(3)労働生産性(生産性)、(4)EBITDA有利子負債倍率(健全性)、(5)営業運転資本回転期間(効率性)、(6)自己資本比率(安全性)、となっている。

「財務指標(β)」画面イメージ

「財務指標(β)」が示す指標に基づいて、自社の経営を振り返ることによって、継続的に経営改善を行うことが可能になるとしている。

ちなみに、「ローカルベンチマーク」では、この「財務情報」に加えて、4つの視点からなる「非財務情報」に関するデータも入力して作成することになっている。4つの視点とは、(1)経営者への着目、(2)関係者への着目、(3)事業への着目、(4)内部管理体制への着目、となっている。