ユニークな動物たちの楽園を舞台とするディズニー最新作『ズートピア』(4月23日公開)の主人公・ジュディが繰り広げるアクションシーンのクリップ映像が3日、公開された。

ドーナツのオブジェを抱えて市民を助けるジュディ

公開された映像は、もふもふの毛並みに大きな瞳を持つジュディが新米警察官として駐車違反の取り締まりをしている最中、突如発生したイタチの泥棒を追跡するシーン。田舎町からやってきたジュディは、「やっと実力を発揮できる」という自信と「悪者を自分の手で捕まえてみせる!」というやる気にあふれ、ズートピアを駆け抜ける。

2人が行き着いた先は、ネズミをはじめ、ズートピアの中で最も小さな動物たちが暮らすミニチュアサイズのオシャレな街、リトル・ローデンシア。店や道など全てがネズミのサイズで、大きな動物が間違って入ってこないよう、高いフェンスで囲まれた地域だ。警察官仲間の間では小柄なジュディだが、この街ではまるで巨大化したようなサイズ感に。終盤では、怒ったイタチが蹴飛ばして転がったドーナツのオブジェがミニサイズの市民を襲っているところを、間一髪で助けだす。

これらの動物のサイズ感について、プロデューサーのクラーク・スペンサーは「現実に即した描き方をしたいと考えました」と明かす。また、「これまでのアニメーション映画ではほとんど行われてこなかったこと」と自信たっぷりに話すようにリアルな大きさの描写によって、劇中ではユニークな演出の数々が繰り広げられている。

さらに、本作のこだわりの一つは、動物の気持ちになってデザインされた町。人間が作ったものではないということを意識されて作られたこの世界観は、人間の技術やノウハウを使いつつ「ネズミだったらどうやって都市を設計するだろう?」など考えて創造された。映像内のリトル・ローデンシアは、通路にチューブが活用されたり、回し車がエクササイズ器具のように使われていたりとミニサイズの動物の気持ちに立ったアイデアが満載。加えて、昔のアメリカ・ブルックリンをベースにしながら、作り上げられたという美しい街並みも都会ならではのぜいたくさがある。


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