東日本高速道路、中日本高速道路、首都高速道路は3月1日、高速道路の通行料金の変更について国土交通大臣の事業許可を受けたことを発表した。変更は4月1日0時から。

「首都高速の料金具体例について」

これまで整備の経緯の違い等から料金水準や車種区分等が異なっていた首都圏(「圏央道」とその内側)の料金体系について、「三環状」の整備の進展を踏まえ、対距離制を基本とした利用重視の料金体系へ移行するという。

距離で統一

今回の変更で、整備の経緯の違い等により異なっている首都圏の料金水準を、高速自動車国道の大都市近郊区間の水準(1kmあたり36.6円の距離制)に統一する。利用する道路によって値上がり、値下がりすることになるが、上限を定める激変緩和措置もとられる。

また、経路によらず出発地と目的地が同じであれば最短距離(当面は最安値)を基本に料金が決定されるようにもなる。ただし、都心部(「首都高速」)経由の料金の方が高い場合には、都心部経由の料金は引き下げない。

首都高は300円~1,300円に

首都高速の料金(ETC・普通車)は、現行では510円~930円だが、4月以降は300円~1,300円となる。たとえば、「渋谷~霞が関」(5.1km)は現行510円から320円に値下げ、「東名高速~三郷JCT」(40.3km)は現行930円から1,300円に値上げするなど短い距離は安く、長い距離は高くなる設定。