「日産インテリジェント・モビリティ」ジュネーブモーターショーで明らかに

木下健児  [2016/03/03]

日産自動車はスイスで開催されているジュネーブモーターショーにて、「ゼロ・エミッション」「ゼロ・フェイタリティ」の実現に向けたビジョン「日産インテリジェント・モビリティ」を発表した。

自動運転技術を搭載した電気自動車「IDSコンセプト」

「日産インテリジェント・モビリティ」は、商品を進化させていく上での指針であり、さらなる運転の楽しさを追求すると同時に、クルマがエネルギーをどのように使うのかを示す「日産インテリジェント・パワー」、どのように走るのかを示す「日産インテリジェント・ドライビング」、社会とどのようにつながっていくのかを示す「日産インテリジェント・インテグレーション」という3つの領域についての考え方を明確化したもの。

「日産インテリジェント・ドライビング」では、走り・快適性・安全性を重要な要素としており、日産は車線逸脱警報、車線逸脱防止支援システム、エマージェンシーブレーキなどの「セーフティ・シールド」技術により、この分野でリードしてきた。今後は自動運転技術を主要車種に投入していくことでそのリーダーシップをさらに推し進め、2020年までに欧州・米国・日本・中国向けの複数車種に自動運転技術を搭載する予定としている。

「日産インテリジェント・パワー」では、クルマのさらなる効率化と電動化による走りの楽しさを追求。日産は電気自動車の分野で技術・販売の双方において業界をリードしており、さらに長い航続距離の実現に向けてバッテリーのエネルギー密度と性能の向上に取り組んでいる。今回のジュネーブモーターショーで欧州初披露となった「IDSコンセプト」は、60kWhの大容量バッテリーを搭載し、NEDCモードで1回あたりの充電で550kmの航続距離を実現した。充電時間の短縮や他の革新的な手法で電気自動車の可能性を広げるための技術開発も行っている。

「日産インテリジェント・インテグレーション」では、クルマを道路、情報ネットワーク、電力網といった社会インフラとつないでいくことで、将来的な渋滞の緩和やより効率的なカーシェアリング、遠隔操作によるクルマの新しい使い方やエネルギーマネージメントの効率化などを実現していく。電気自動車の充電ネットワーク拡大にも貢献し続けており、欧州においては他社の電気自動車でも充電できる急速充電器の増設に取り組むことで、ユーザーの利便性向上をめざしている。

「日産インテリジェント・モビリティ」は、セーフティ・シールドの技術や電気自動車などの形ですでに実用化が始まっている。2016年に日本で、2017年には欧州で自動運転技術を搭載したクルマを投入。日産が描くインテリジェント・モビリティの全体像は、カーシェアリングや統合的な交通マネージメントシステム、非接触充電ネットワークなどの実現とともにより明確になっていくという。

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