猫がお風呂場についてくる理由を獣医師が解説

山本宗伸  [2016/03/03]

猫は人に懐かないといわれることがありますが、それは誤解で、飼い主が家にいる間はずーっと後を追いかけてくる猫もいます。

私が一緒に暮らしていた茶白の猫・コトブキも、私がトイレに行くと個室の中まで必ずついてきました。「そこは邪魔だよ」と言いつつも嬉しくてにんまりしてしまいます。

しかしお風呂場まで入ってこられるとびしょびしょになってしまうので、シャワーを浴びている間はしばしのお別れをせざるをえません。何故ゆえ猫はそこまでついてくるのでしょうか。

実は水が好き

現在人間と共生している猫(イエネコ)の祖先は、エジプトで暮らしているリビアヤマネコです。リビアヤマネコは砂漠に住んでおり、水と馴染みがないことから水を恐れ、それが現代の猫の水嫌いにつながっていると考えられています。

しかし、現代の猫の中には水を恐れず、自ら湯船に浸かる猫も出現しています。そういった猫たちにとって、お風呂場は魅力的に映るのかもしれません。

また、水に浸かる猫ほどではありませんが、流れている水を好んで飲む猫は比較的多くいます。流れている水の方が新鮮であることを本能的に知っているのでしょう。そのような猫は水を浴びたくはないけれども、流れているお水を飲みたくて一緒にお風呂場に入ってくると考えることもできます。

やっぱり離れたくない

また、別の理由として「離れたくない」と猫が考えていることが挙げられます。

正直なところ、愛猫はもっとかまってほしいのかもしれません。日頃留守番が長かったり、疲れてあまり相手ができなかったりすると、家にいる間はずっと一緒にいたいと思うはずです。そのためお風呂にまでついてくるのでしょう。

ただし、そういった感情が強くなると分離不安症になってしまう恐れがあります。分離不安とは人の赤ちゃんにもある症状です。お母さんや飼い主さんが隣の部屋に行くだけでパニックを起こして泣き叫んでしまう症候群のことを指します。

猫の分離不安の原因には、「構ってあげる時間が少ない」ことのほか、「新しい猫が家に来て先輩猫が飼い主さんをとられたと感じる」、「留守番中に怖いことがあった(雷音や地震など)」などが挙げられます。

飼い主さんと離れることを過剰に恐れるようであれば、一度動物病院に相談しましょう。

最後に

実際に少しお風呂まで猫を入れてみれば、どういった理由でついてきているのかわかるはずです。

また、面白い意見として、「見張り役としてお風呂まで付いてきている」、「バスタブの蓋の上でシャワー姿を眺めている」といったこともあるようです。くれぐれもお湯の中に落ちないように注意してくださいね。

(画像と本文は関係ありません)

■著者プロフィール
山本宗伸

「獣医師。猫の病院 Syu Syu CAT Clinic で副院長を務めた後、マンハッタン猫専門病院で研修を積み今年帰国。現在2016年5月に猫専門動物病院 Tokyo Cat Specialists開院に向けて準備中。」

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