JR四国はこのほど、土讃線に投入を計画している新たな観光列車について、「四国まんなか千年ものがたり」の列車名で2017年4月1日から運行開始すると発表した。あわせて同列車の車両デザインも公開された。

「四国まんなか千年ものがたり」外観イメージ

新観光列車「四国まんなか千年ものがたり」は、「日本のたたずまい」をコンセプトに特急形気動車キハ185系を改造して使用。3両編成の各車両の外観に異なる色合いを施し、編成全体で四季の移ろいを表現する。

車内には深みのある褐色木材を多用し、外観デザインに合わせた彩りの椅子を配置。囲炉裏の上部に吊られる「火棚」をモチーフとした格子天井を採用し、古民家のような雰囲気を演出する。今年8月頃に列車改造に着手し、年内までに完了させる見込みだという。運行開始後は土讃線多度津・琴平~大歩危間を土休日に1往復(年間120日程度)運転するほか、平日は年間50日程度貸切運行する予定だという。

上り・下り列車ごとにそれぞれの目的地をイメージした愛称も用意され、午前の運転となる下り(大歩危行)は徳島県西部の険しい山岳地帯をイメージした「そらの郷(さと)紀行」と命名。午後の運転となる上り(琴平・多度津行)は、金刀比羅宮のキャッチフレーズ「しあわせさん こんぴらさん」にちなみ、「しあわせの郷紀行」と呼称する。停車駅や運転時刻、座席数、車内で提供する料理などの詳細は決まり次第、改めて発表される。