街中を車で移動しながらDJがプレイ! 世界中の人が踊り狂った伝説のイベントって?

 

世界にはさまざまな音楽フェスがありますが、中には、DJが街中を車で移動してプレイするフェスもあるのだとか。一体どんなフェスなのでしょうか。

■街を上げて人々が踊り狂う伝説の巨大テクノ祭りがあった!?

DJ・ボーカルを務める石野卓球さんと、「あまちゃん」で寿司屋の大将を演じるなど、俳優としての評価も高いピエール瀧さんの2人による人気テクノユニット「電気グルーヴ」。そのユニークな表現方法で世代を越えて支持されている彼らですが、トラックメーカーでもある石野卓球さんはソロのテクノ・ミュージシャンとしても世界的な知名度を誇っています。

そんな彼が出演したことでも知られるのが、ドイツで行われた世界最大規模のテクノ・ミュージック・フェスティバル「ラブ・パレード」です。現在は理由があり永続的な中止となっていますが、街を上げて巨大なテクノ祭りと化すことで有名だったこの伝説のイベントは一体どのようなイベントだったのでしょうか?

ラブ・パレードは、1989年にドイツのベルリンで初めて開催されました。当初は数百人程度が集まるイベントだったのですが、徐々に国内はもとより海外からも参加者が増え始め、1999年には150万人もの参加者を集める人気イベントになります。1998年には石野卓球さんもDJとして観衆を前にプレイを披露しています。その模様は2015年から2016年にかけて上映されたドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』で観ることができます。

ラブ・パレードでは、DJは移動舞台としてDJセットを組んだ巨大なフロート(山車)に乗り、60cmはあろうかという巨大なスピーカーから大音量で音楽を流します。一台だけでもインパクト大なのに、そうした山車が何台も軒を連ねて、ガンガンのダンスビートを響かせながら街を移動していきます。その音楽を楽しむために100万人もの人たちがヨーロッパ中から集まり、ベルリン市内を練り歩き、テクノ・ミュージックを聴き、一晩中踊り明かすのです。

そのイメージは、日本でいうならスポーツ選手が優勝したときに行うパレードが何倍も巨大になって、そこからさらにテクノがスピーカーから大音量で鳴り響いている、といったところでしょうか。また、パレードだけではなく、期間中はさまざまな場所でDJプレイが行われているなど、まさに年に一度、テクノにどっぷり浸るための一日なのです。普段はあまり感情を表に出さないと言われるドイツ人も、この日ばかりは大騒ぎします。

■死亡事故が起きたことで永続的に開催は中止されることに

ラブ・パレードは、もともとは政治的な意味合いを持ったデモ行動として、行政当局にも開催を認められていたものの、徐々にDJイベントとしての意味合いが強くなっていきました。当初の政治的デモという目的から外れてしまい、商業的・観光地イベント的なものに成り下がったという批判もあり、行政からも開催費用の予算が下りなくなってしまいました。また、イベント終了後に出る膨大なゴミ問題が深刻化してきたことにより、2007年以降は開催地変更を余儀なくされています。

その後、2008年からはドイツ西部のルール地方の5つの都市、それぞれで順番に開催されることとなっていました。ところが、2010年にデュイスブルグで開催された際に多くの観客が転倒する事故が発生し、21名の死亡者と500人以上の負傷者が出る大惨事となってしまったのです。このことにより、ラブ・パレードは永続的に中止されることが発表され、開催されないまま現在に至っています。

その後、2012年にはラブ・パレードの主催者とは別の団体が「B-parade」として7月にベルリンでのテクノイベントを開催することを発表していましたが、結局中止となっています。しかし、現在でも世界中の音楽ファンがラブ・パレードの復活を願う声はなくなりません。

■そもそも、テクノって何? 

ここまで世界中の人々を魅了するテクノ・ミュージックの魅力はどこにあるのでしょう? テクノの概念としての基本は、シンセサイザーやリズムマシンといったデジタル機材を使い、作られた音楽の総称です。

テクノの源流の明確な定義をすることは難しいですが、ドイツのバンド、クラフトワーク、イギリスで起こったニュー・ウェーブと呼ばれるジャンルなどがその始まりだと言われています。また、日本ではYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)がテクノブームを巻き起こし、世界にも大きな影響を与えました。電気グルーヴもYMOから影響を受けたアーティストの1組です。

■高校生のうちにテクノをはじめできる限りいろいろな音楽を聴いてみよう

このような「音楽」のジャンルや呼び方は、時代によっていろいろなものがあります。現代ではとても細分化されており、電子音楽の中でもさまざまなジャンルができています。

音楽を学ぶ上では、日本のヒットチャートだけでなく、世界中の音楽をできるだけ幅広く聴くことも大切になっていきます。電気グルーヴの石野卓球さんは、もともとパンク・ニューウェーヴバンドの「人生」をやっていましたが、解散後に電気グルーヴを結成、音楽性はどんどん変化して行ったものの、常に自分がやりたい音楽を表現してきた結果、現在では世界的なリスペクトを獲得し、国内最大級の屋内テクノ・フェスティバル「WIRE」を主催するまでになっています。将来、音楽で生きて行きたい人は、今のうちにできる限り多くの音楽を聴いてみてください。


本記事は「マイナビ進学U17」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事

桃太郎の幼少期は金太郎より小さかった!? 三太郎新CMは本物の豪雨で特訓
[00:00 10/1] エンタメ
『アニぱら音楽館』でスーパーヒロインSP! 田村直美と五條真由美が熱唱
[23:46 9/30] ホビー
「ドラえもん」×郵便局のオリジナルグッズ3種、切手や手紙のモチーフも
[23:35 9/30] ホビー
怪盗キッド特集が「名探偵コナン」アプリに!全8話公開、ライバル2人の壁紙も
[23:24 9/30] ホビー
楳図かずおを特集したムックが刊行、「14歳」「おろち」のTシャツも
[23:17 9/30] ホビー