こたつの中でポーズを決める5人。(左から)高橋ユウ、小山百代、大久保聡美、七木奏音、坂田しおり。 (c)武内直子・PNP/ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」製作委員会2015

武内直子原作による「ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』-Un Nouveau Voyage-」のDVD発売を記念したイベント「セーラー5戦士同窓会!」が、本日2月28日に東京・池袋のニコニコ本社にて行われた。コミックナタリーでは第2部の模様をお届けする。

ステージの中央にはピンク色のこたつやみかんの入ったカゴが置かれており、そこへ昨年10月にミュージカル「美少女戦士セーラームーン」を卒業した、セーラームーン/月野うさぎ役の大久保聡美、セーラーマーキュリー/水野亜美役の小山百代、セーラーマーズ/火野レイ役の七木奏音、セーラージュピター/木野まこと役の高橋ユウ、セーラーヴィーナス/愛野美奈子役の坂田しおりが元気いっぱいに登場。卒業ぶりにファンの前に姿を見せ、「私服っていうのが新鮮だよね」と微笑みながら、さっそくこたつに入る。和やかムードの中、「月にかわっておしおきよ!」とそれぞれにポーズを決めた。大久保が持参したどら焼きを用い、「ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』-Un Nouveau Voyage-」の劇中でうさぎたちがラーメンやチャーハンを頬張るシーンを再現する一幕も。

そこへ“少女漫画大好き芸人”の中村涼子が司会として登場。5人は順番に、「-Un Nouveau Voyage-」の中でそれぞれ「自画自賛したいシーン」を発表していく。坂田は美奈子がセーラームーンに扮したシーンを挙げ、その理由を「聡美ムーンがいるところにムーンとして出て行くのが、プレッシャーがあってどうなることやらと思ったけど、みんなに『大丈夫!』って支えてもらって、勇気を持っていきました」と説明。これに大久保は「私嫉妬したもん、似合いすぎてて!それをみんなに言ったら怒られちゃった(笑)。本気で自信失いかけてたから」と重ねる。

また小山は、亜美が流暢な英語を披露するシーンと、自分のアカペラから曲が始まるシーンを挙げた。「海外からのお客さんもたくさんいたので、毎日袖で出る直前までブツブツ練習していました。テルル役のさだもも(佐達ももこ)ちゃんが英語が堪能なので、マンツーマンレッスンを受けて。あとアカペラのシーンは、私が歌う前に音が消えるので、音を見失わないように、かすかに残っていた音をずっと頭に残してがんばりました」と裏話を披露。これには「鳥肌たった!」と周りからも絶賛の声が上がった。

続いて「スクープ!5戦士流出写真」というコーナーへ。坂田がサングラスにディズニーランドのお土産でもらったというキャラクターのマスクを着用して劇場に向かう怪しげな姿や、七木が楽屋でカワウソのパックを着用した様子など、5人の知られざる顔を暴露する写真の数々が次々と公開されていく。そして大久保はなぜか3枚もの写真が紹介されてしまい、マッサージを受けて苦しげな顔を浮かべる姿や、ミイラのように寝そべる姿などその自由な素顔が明らかに。さらに前屈が全然できないほどの身体の固さを暴かれると、実際に舞台上で前屈を披露し、その柔軟性の低さを発揮した。

また「卒業しても仲良し5戦士お手紙リレー」のコーナーでは、1人ずつ手紙を読み上げていく。5戦士が作品に登場する順番で、それぞれ自分の次に登場するキャラクターを演じた人に手紙を書くというルールのもと、最初は大久保が小山への手紙を朗読。オーディションでの出会いに始まり、「出会ってからまだ2年しか経ってないなんて嘘みたいだね。きっとこういうのを親友っていうんだよね」とメッセージを送り、「いつも札幌からじゃがポックル買ってきてくれてありがとう。小山大好き!じゃがポックル大好き!」と照れ隠しにも聞こえるようなコミカルさも織り交ぜつつ、さっそく涙を誘う。

また小山は七木に「尊敬できることがいっぱいあります。おばあちゃんになっても私たち心は美少女戦士だよね。これからも一緒にたくさん思い出作ろうね」、七木は高橋に「ホームで発車しそうな電車のドアを押さえて私たちを入れてくれたり、これぞまこちゃん!なエピソードは数え切れません。ユウちゃんの最大の魅力は笑顔。ユウちゃんが笑うとがんばろうって思えるのです」、高橋は坂田に「誰よりも女の子らしいしーちゃんに3年間憧れ続けていました。実は男前ではっきりしてるしーちゃん。でももしかしたらそんなしーちゃんとぶつかる人も出てくるかもしれない。もし困ったら私を呼んでね」、坂田は大久保に「とにかくポジティブで、ひまわりのような人で、底抜けに明るい人というイメージでしたが、ほぼ365日連絡を取り合っている私からすると、聡美は誰よりも大人で、物事を深く考える人でした」といった言葉を贈る。思い出のエピソードの数々を織り交ぜつつ、3年間苦楽を共にした仲間だからこそ書ける感動的な手紙に、客席のあちこちからもすすり泣く声が聞こえてくる。坂田の手紙を受けた大久保は、「私、友達に親友って伝えてもらったことがなくて、初めて伝えてくれたのがしーちゃんで。しーちゃんと出会ってからすごく世界が広がったんです。しーちゃんは私を変えてくれた人で、革命家です」と語り、強い絆を覗かせた。

最後には「美少女戦士セーラームーン」の公式ファンクラブ「Pretty Guardians」の発足が、原作担当の小佐野文雄氏のビデオレターによって発表され、キャストたちも「入るしかないじゃん!」と大喜び。最後にそれぞれファンへの感謝を述べ、大久保が「改めてまた私たち5人の絆が深まったイベントになったんじゃないかなとすごくうれしく思います。DVDを何回も何回も何回も観て、一生余韻に浸ってください!」とメッセージを送り、大きな拍手の中イベントは締めくくられた。

(c)武内直子・PNP/ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」製作委員会2015