資生堂はこのほど、「敏感肌と花粉に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は2015年12月18日~21日、全国の20~50代女性を対象にインターネットで実施し、2,351名から有効回答を得た。

自身の肌についてどの程度敏感だと感じますか

自身の肌についてどの程度敏感だと感じるかを尋ねたところ、「常に敏感である」(19.8%)、「ときどき敏感である」(62.9%)をあわせ、82.7%が敏感肌意識を持っていることがわかった。「敏感ではない」と回答した人は17.3%にとどまっている。

自身の肌についてどの程度敏感だと感じますか(世代別)

敏感肌意識を世代別で見ると、20代は86.5%、30代は86.0%で、40代の80.2%、50代の77.9%と比べて、20~30代ほど「自分の肌は敏感である」と認識していることがわかった。同社によると、化粧品に敏感な肌の女性はごく一部とのこと。一方で、睡眠不足やストレス、食事など生活環境の変化に敏感に反応し、肌トラブルが繰り返し起こり、なかなかいい肌が続かないと実感する「生活敏感肌」が増加傾向にあるという。

肌あれになりやすい時期はありますか? またその時期はどんな肌あれになりますか

続いて、肌あれになりやすい時期と症状について尋ねたところ、最も多くあがったのは「春のかゆみ」(39.2%)で、次いで「冬の粉ふき」(33.8%)となっている。春の肌あれ症状として多くあげられたのは、「かゆみ」に次いで「ヒリつき」(15.5%)、「赤くなる」(11.3%)で、いわゆる「皮膚炎」の状態であることがわかった。

また、春に「かゆみ」を感じている人のうち、「花粉症である」と回答した人は41.5%だった。半数以上の人は花粉症を発症していないにもかかわらず、花粉の季節には肌あれ症状を感じているということが明らかとなった。

季節ごとの肌あれはどの部位に現れるか尋ねると、一年を通して「ほお」に回答が集まった。春先の肌あれでは「目まわり」(41.1%)、「鼻」(31.2%)も多くなっており、花粉が多い時期にこすってしまいがちなこれらの部位は、他の時期よりも特に敏感な状態になっていることがわかる。

同調査を受けて東松原皮フ科の水野惇子院長は、「近年、春になると肌あれで皮膚科の受診患者数が増加し、混み合う傾向があります。その要因の1つが『花粉皮膚炎』です」と指摘。

花粉皮膚炎とは、スギ花粉が飛ぶ春先やブタクサなどが飛ぶ秋口に肌が乾燥したり、ほのかな赤みやチリチリとくすぐったいようなかゆみが出たりする症状のこと。あまり重い症状はなく、上まぶた、ほお骨、あご、首など露出が多い部分に発症するという。

原因は、肌のバリア機能が低下すること。春先の肌は、バリア機能が低下して外からの刺激を受けるため、安定した肌に比べて角層の水分量、油分のバランスが乱れた状態になるという。また、バリア機能が低下する要因として「生活環境」をあげる。具体的には、睡眠不足、体調の不調、不規則な食事、便秘、ストレスのほか、生理周期や外界環境(気温・湿度の低下など)も肌ダメージの原因になりうるとしている。

水野院長は、花粉皮膚炎の予防策の1つ目に「肌のバリア機能をくずさないこと」をあげ、「そのためにも、日頃からスキンケアは保湿を重点的に行いましょう」とアドバイス。2つ目は「花粉に肌が触れないこと」とし、「外出から帰宅したら肌に付いた花粉を洗い流したり、外出中でも花粉が肌に触れないようにメガネやマスクで肌を覆うと効果があります」と解説している。