Intel XMM 7480

Intelは22日、スペイン・バルセロナで開催中のモバイル関連展示会「Mobile World Congress 2016」(MWC 2016)に合わせ、スマートフォンやタブレット、IoT機器向けのモデム製品を発表した。

「XMM 7480」は、スマートフォンやタブレット、PC向けのLTEモデム。LTE-Advancedに対応するほか、4xのキャリアアグリゲーションをサポートし、下り最大450Mbpsの高速通信を実現するという。また、単一のSKUで33以上のLTEバンドをカバー。FDDとTDDの両方をサポートする。加えて、Intel Amp Track envelope tracker moduleによって、電力効率とデータ転送効率を高めたという。

このほか、IoT機器向けモデムとして、IoTの通信手法であるNarrowband IOT(NB-IOT)に対応した「XMM 7115」や、NB-IOTとIoT向けのLTEの新規格であるLTEカテゴリーMに対応し、アプリケーションプロセッサと合わせて1チップ化した「XMM 7315」、M2Mアプリケーション向けの「XMM 7120M」、前世代製品と比較して約20%小型化した3Gモデム「XMM 6255M」を合わせて発表している。

さらに、IoT向けSoCとして「Intel Atom x3-M7272」を投入。自動車向けアプリケーションのワイヤレス通信向けのプラットフォームで、ファイアーウォールやパケット検知といったセキュリティー機能を提供するという。

5Gの実現に向けキャリアやデバイスメーカーと協力

また、Intelは第5世代移動通信システム(5G)の実現に向けて、EricssonやNokiaといった通信機器メーカーやVerizonやNTTドコモ、SK Telecom、KT(KOREATELECOM)などの通信キャリア、LG、HUAWEIといったデバイスメーカーとの協業を発表した。これらの企業と連携し、5Gの実用化に向けた基盤作りを進めるほか、5Gに対応する製品開発用プラットフォームを提供するという。