アイキューブドシステムズは、日本マイクロソフト、VAIO、ワンビの協業のもと、Windows 10対応、および、Windows向けの管理機能を強化したMDMサービス「CLOMO MDM」と、オプションサービス「CLOMO MDM secured by OneBe」の提供を開始したと発表した。

強化されたのは、「緊急時(盗難、紛失)対策」、「不正持ち出し対策」の分野。

緊急時(盗難、紛失)対策では、VAIOが提供する「SecureWipe」を搭載したWindowsデバイスに対しては、BIOSから直接SSDやハードディスクに対し、強制的にデータ初期化を実行できる。これにより、データ初期化作業中に中断を行えず、従来の「リモートワイプ」よりも確実な情報漏えい対策を実施できるという。

不正持ち出し対策では、位置情報と連動したセキュリティ対策をWindowsデバイスに実施でき、「ACアダプタ接続の変化」「Wi-Fi接続の変化」「位置情報の変化」などのデバイス持ち出しポリシーを監視し、違反検知時には、ネットワーク接続状況に関わらず、「キーボード、マウス、タッチパネルなどの無効化」「強制ログアウト」「指定パスのフォルダ・ファイル削除」「大音量アラーム」などの情報漏えい対策を自動で行うという。なお、この機能を利用する場合は、オプションサービス「CLOMO MDM secured by OneBe」が必要になる。

「CLOMO MDM」によるWindowsデバイス管理イメージ

今後はMDMサービスへの組織・ユーザー情報連携や、各種アプリへのシングルサインオンを可能にする「Azure AD対応」、デバイス初期設定時の自動化を可能とし、キッティング業務を大幅に効率化する「Azure AD Join対応」など、Windows 10新機能への対応強化や、Windows 10搭載スマートフォンへの対応を進める予定だという。