(左上から時計回りに)松井優征、桐谷美玲、殺せんせーの着ぐるみ、菅田将暉、山本舞香。 (c)2016フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (c)松井優征/集英社

松井優征原作による実写映画「暗殺教室~卒業編~」の製作報告会見が、本日2月22日に東京国際フォーラムにて行われた。

会見には松井と潮田渚役の山田涼介、殺せんせーの声と死神役を務める二宮和也、赤羽業役の菅田将暉、茅野カエデ役の山本舞香、雪村あぐり役の桐谷美玲、イリーナ・イェラビッチ役の知英、柳沢誇太郎役の成宮寛貴、烏間惟臣役の椎名桔平、監督の羽住英一郎が登壇した。本日2月22日発売の週刊少年ジャンプ12号(集英社)にて、あと5話で完結するとアナウンスされた原作「暗殺教室」。松井は「『暗殺教室』っていう作品は、連載が始まる前からほぼ全部のストーリーを考えていて。特にエンディングは、これじゃないといけないっていうのが決まっていたので、映画オリジナルのエンディングを用意してしまうと伝えたいことが伝わらないと思った」とコメントし、「~卒業編~」の公開時期と連載終了のタイミングを合わせることを提案したと説明する。

羽住監督と何度も話し合いを重ねてきたという映画の内容について、松井は「監督が原作を大事にしてくれて、作者として満足のいく作品に仕上がっています」と太鼓判を押す。また原作の最終話をこれから執筆することを明かし、俳優陣に「自分たちが演じたストーリーに、原作があとから追いついてくる。なかなかない感覚を味わっていただいているのでは」と語った。

撮影中の話題では、二宮と桐谷が過酷な現場を振り返る。寒さとの戦いの中、桐谷は「ずっと濡れっぱなしのシーンがあって。寝転がっている体勢だったんですけど、上から常に水が降ってきて、目にも鼻にも口にも入ってくるし、だんだん呼吸もできなくなって、ヤバイなと思いながら撮影していました」と振り返る。そんな桐谷扮するあぐりの特徴的な衣装は、原作に忠実に再現されているといい、「とにかくTシャツがダサいんです。胃のイラストと『腹八分目』って文字が描いてあるものとか。なかなか着ることもないから楽しかったです」と喜々として語る桐谷。そんな“ダサいTシャツ”の生みの親である松井は、「確かにすごくダサいんですけど、桐谷さんが着ると最先端っぽい。欲しいって思っちゃうんですよね」と口にした。

また前作では声のみの出演だった二宮は、本作で死神役を演じることについて「すごくうれしかったですし、生徒たちも知らない殺せんせーの過去の一端を担えるのは非常に光栄でした」と喜んだ。成宮はマッドサイエンティストという自身が演じるキャラクターを「芸能界における癒やし部門ナンバーワンの二宮くんを、モルモットのように扱いましたよ」と説明。前作「暗殺教室」が映画初出演にして初主演だった山田は、「現実と非現実がうまくマッチしているところに、連載当初から衝撃を受けていました。『暗殺教室』ってタイトルで、怖いのかな?って思わせながらも、実際はハートフルな人間ドラマがある。そこが松井先生のすごさだと思いますし、この作品との出会いに感謝します」と、本作へのあふれる思いを伝えた。

映画「暗殺教室~卒業編~」は3月25日に全国ロードショー。なお放送中のアニメ版でも、原作最終回までのエピソードが描かれることが発表されている。

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