日本の2月は寒すぎる!? 南国育ち助っ人の苦悩…

 

昨季27本塁打に終わった西武のメヒア(写真は2015年)

◆ 2月1日の一斉キャンプインは酷?

 2月16日、広島・黒田博樹が日南キャンプにその姿を見せた。前日には宮崎に入るやいなや天福球場でランニング、キャッチボールと軽い調整を実施。広島復帰となった昨年は2次キャンプの沖縄から合流しただけに、9年ぶりとなる黒田の日南キャンプ参加に多くのファンが熱い視線を送った。

 本来は2月1日からキャンプはスタートしている。しかし、黒田の場合はアメリカでの別調整が認められている「特別待遇」だけに、この時期の合流となった。新入団を除くと、他球団ではソフトバンクの守護神・サファテが10日にチームへ合流している。

 かつては実力のある外国人選手はキャンプ中盤ごろから合流という流れが多かったが、最近は2月1日のキャンプインから合流する選手が多い。しかし日本の2月の気候は、温暖な土地で生まれ育った選手にとってはベストコンディションに持っていくには厳しい状況なのかもしれない。

 昨年の西武キャンプではこんな一幕があった。前年シーズン途中で加入したチームの主砲であるベネズエラ出身のエルネスト・メヒアにとっては、この時が初めて体験する日本の春季キャンプ。ウォーミングアップ中はパーカーのフードを頭から被り、その上にグラウンドコートを着込むほどの防寒対策を行っていた。よほど日本の寒さが堪えたのだろうか…。

 そして、球場でのフリー打撃には参加せず、連日室内練習場でバッティング練習を行う別調整でキャンプを過ごしていた。キャンプ中盤になっていよいよフリー打撃に合流する。前年本塁打王を獲得した豪快なバッティングが見られるのか。

 そんな中、バッティングを始めたメヒアだったが、なかなか打球が上がらない。打ち損じも多く、本来のメヒアのバッティングとは程遠いものだった。「今年のメヒアは大丈夫なのか?」。その光景を見た誰もがそう思った。

 実際、メヒアの打撃は開幕直後も湿りがちだった。「5番・ファースト」で出場し続けてきたが、4月を終えてわずか2本塁打。打率も2割に満たない状況だった。ところが5月に入るとメヒアが一変する。5月だけで6本塁打、6月は7本塁打と尻上がりの調子を上げていった。

 そもそも本塁打王を獲得した14年は7月に8本塁打、8月に11本塁打と夏場にホームランを量産している。ベネズエラ生まれだけに、夏場に力を発揮するバッターだったのだ。この年、メヒアは前年の34本塁打を下回る27本塁打でシーズンを終えたが、リーグでは7位、チームでは本塁打王を獲得した中村剛也の37本塁打に次ぐ2番目の数字だった。

 最後に昨年のキャンプ休日でのある光景をひとつ。キャンプ休日の際、メヒアは他の外国人選手たちとともに日南市内を観光した。そして酒蔵を訪れた際、焼酎のボトルを手にしたメヒアは集まった報道陣に対し、こんなダジャレを言った。

「焼酎パワーで、しょっちゅうホームラン!」

 果たして焼酎パワーでホームランを打てたがどうかは…定かではない。


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