浜野謙太演じる鈴木博隆。(c)リチャード・ウー,すぎむらしんいち・講談社/「ディアスポリス」製作委員会

すぎむらしんいちとリチャード・ウー(長崎尚志)原作によるドラマ「ディアスポリス-異邦警察-」の追加キャストが発表された。

東京にある密入国者だけの秘密の自治社会を舞台に、弱き者を助ける裏警察官・久保塚早紀の活躍を描く本作。松田翔太演じる久保塚の助手・鈴木役は浜野謙太に決定した。とある理由で裏都庁に逃げ込んだ鈴木は、久保塚の指示で顔を整形し助手としてさまざまな事件に巻き込まれていく。浜野の顔は、演技ができるギリギリの範囲まで特殊メイクで作り上げられた。

久保塚の上司で裏都庁のナンバー2の助役・アー役は、柳沢慎吾。かつて母国政府の圧制に抵抗して警察官5名を殺害し、日本に密入国してきたという役どころに、柳沢は眉毛を薄くして挑んだ。

また裏都庁知事・コテツ役は康芳夫、知事のボディガード・イサーム役は、ファッションモデルのマリーが演じる。このほかドラマには、久保塚が対峙する凶悪なキャラクターが次々と登場する予定だ。

全10話となるドラマ版は、MBS、TBSのドラマイズム枠にて4月より放送。ドラマ版の監督は冨永昌敬、茂木克仁、真利子哲也、熊切和嘉の4名が務める。さらに熊切が単独でメガホンを取る映画版も、今夏劇場公開される。

浜野謙太コメント

このご時世にハードコアな傑作を松田翔太と作れてマジ幸せです。移民と難民の違いがわからないそんなアナタにも是非観てほしい。難しくないエンターテインメントになったから!

柳沢慎吾コメント

「ディアスポリス」出演決定について

正直、驚きました。今まで演じてきた日本人役ではなく外国人の設定の役でしたので、緊張感と自分に演じきれるか不安感がありました。スタッフの方に聞くとアーは裏都庁を守るために徹底的に規律を貫く男ですが、実は義理深くて仲間のためなら命も張る熱い男だと知り、そのアーを演じることができることに興奮しました。

アーを演じることについて

原作の「アー」を残しつつ、現代の「アー」にしたいと演出陣からの要望もあり、眉毛も薄くしたり切ったりして見た目から「アー」になろうと思いました。設定では「母国で悪徳警官を5人して日本に逃げてきた外国人」という事もあり、セリフも外国語っぽく言ってしまうと聞き難いので、どこまでイントネーションを混ぜてながら外国人っぽくなり、どこから日本語を織り交ぜれば聞き易くなるのかを考えながら演じたり、原作の「アー」を残しながら独自の「アー」をどこまで入れ込むか色々考えながら演じてました。観て頂いた皆さんや「ディアスポリス」ファンの方々に受け入れてもらえる「アー」になっていたら幸いです。

康芳夫コメント

各監督指揮のもと松田翔太さんをはじめとする俳優陣の皆さまにいろいろと教えを乞い79歳の未熟者ながら怪優・迷優としてデビューさせていただき皆さまに大変感謝します。俳優人生に余生を賭けるつもりなのでよろしくお願いします。

マリーコメント

イサームを演じさせていただきました、マリーです! 普段はモデルのお仕事をしています。が!今回、ひょんなことをきっかけに気づけば初めての演技のお仕事で、最高にエキサイティングな作品の中で、最高にミステリアスな役を、きっと日本一ユニークで最高にクレイジーなキャストの皆さんとともに演じさせてもらいました! SUPER CRAZY!!!!!で、唯一無二!!!!!!! この作品に関われたことが一生の宝物になりました! 是非、是非、是非、観てください!