女優の鈴木杏樹と、タレントの恵俊彰が19日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われたフジテレビ系音楽番組『MUSIC FAIR』(毎週土曜18:00~18:30)の放送2600回記念コンサートで、3月末で同番組の司会を卒業することを発表した。

『MUSIC FAIR』の司会を卒業する恵俊彰(左)と鈴木杏樹

鈴木は、同番組が日曜23時台に放送されていた1995年10月8日から、6代目司会者に就任。恵は、現在の放送枠に移動した2001年4月7日に放送から司会に加わり、以来15年間にわたりタッグを組んできた。2人の司会は3月26日の放送分までで、このコンサートが最後の収録となった。後任の司会者については、後日発表される。

発表の瞬間、会場からはどよめきが。鈴木は「本当にすばらしいアーティストの皆さまに出会わせてもらいました。一人の人として本当に宝物だと思っています」と涙ながらにあいさつ。恵は「僕の人生を豊かにしてくれました。これからも『MUSIC FAIR』は永遠だと思います」と述べ、出演アーティストを代表して、谷村新司は「アーティストを支えてくれて愛してくれて、ありがとうございました」と感謝を伝えた。

最後は、出演者全員で「MUSIC FAIRのテーマ」を合唱。出演アーティスト全員から、鈴木と恵の2人に花が渡された。

歴代最長の20年半にわたって司会を務めてきた鈴木は、同コンサートパンフレットのメッセージで「数多くのアーティストの皆様、たくさんの素晴らしい楽曲、そして、なにより大切なスタッフの皆様…言葉では言い表せないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。ミュージックフェアは、私の人生において最も大切な宝物です。これからも永遠に、この素晴らしい番組が、続いていきますように…」と番組への思いを寄せた。

『MUSIC FAIR』は、前回の東京オリンピックが開催された1964年の8月31日に放送を開始した、フジテレビの最長寿番組。300回を達成してから100回ごとに大阪と東京で交互にコンサートを開催しており、今回は、番組最多出演の森山良子のほか、谷村新司、さだまさし、鈴木雅之、ゴスペラーズ、ゆず、AI、水樹奈々、JUJU、秦基博、三代目J Soul Brothers、E-girls、クリス・ハート、宮本笑里が出演した。この模様は、3月5日から4週にわたって、番組内で放送される。

なお、出演を予定していた徳永英明は、体調不良により出演を見合わせた。

『ミュージックフェア』歴代司会者

1964.8.31~1964.12.28 越路吹雪(故人)
1965.1.4~1965.5.31 左幸子(故人)
1965.6.7~1981.12.24 長門裕之(故人)・南田洋子(故人)
1982.1.7~1988.3.27 星野知子
1988.4.3~1995.10.1 古手川祐子
1995.10.8~2001.3.25 鈴木杏樹
2001.4.7~2016.3.26 鈴木杏樹・恵俊彰

2600回記念コンサート出演者全員の集合写真

卒業を発表して鈴木は涙。2人で抱き合うシーンも