順天堂大と慶大、新誘導技術によりパーキンソン病iPS細胞バンクを構築へ

神山翔  [2016/02/19]

順天堂大学(順天堂大)と慶應義塾大学(慶大)は2月19日、ヒト末梢血から作製したiPS細胞を効率的に神経幹細胞に誘導する技術を開発したと発表した。

同成果は順天堂大医学部脳神経内科の服部信孝 教授、ゲノム・再生医療センターの赤松和土 特任教授と、慶大医学部生理学教室の岡野栄之 教授によるもの。2月18日(現地時間)の米国科学誌「Stem Cell Reports」オンライン版に掲載された。

同研究グループはこれまで、パーキンソン病患者からiPS細胞を作製し病態メカニズムを再現することに成功しているが、皮膚を採取する必要があるため患者の負担が大きく、研究の大規模化を妨げていた。一方、より採取の負担が少ない血液からもiPS細胞を作ることはできるが、血液由来のiPS細胞は神経系に分化しにくいことが課題となっていた。

今回の研究では培養中の酸素濃度を低くすることで未分化iPS細胞を強制的に神経系に分化する環境を作り出し、末梢血由来iPS細胞を効率よく神経系の細胞に分化させることができた。同手法を用いることで患者に負担の大きい皮膚生検をせずに、通常の血液検査程度の量の血液から樹立したiPS細胞でも、神経難病研究を効率よく進められるようになる。

同研究グループは今後、この方法を用いて順天堂医院に通院する数千人のパーキンソン病の患者からパーキンソン病iPS細胞バンクを構築し、パーキンソン病の病態研究・再生医療を促進していくとしている。

従来の神経分化誘導法では血液から作製したiPS細胞は神経系に分化しにくかった

今回開発した神経分化誘導法では、培養期間も大幅に短縮することができた

関連キーワード


IT製品 "比較/検討" 情報

特別企画 PR

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事

【連載】ハルとアキ 第42回 そんな人いる?
[20:00 5/29] ライフスタイル
[押井守監督]宮崎駿監督をまたまたバッサリ 「構造がない典型」
[19:48 5/29] ホビー
[劇団EXILE・鈴木伸之]映画「オオカミ少女と黒王子」でイケメン役も自身の高校時代「モテた記憶ない」
[19:32 5/29] エンタメ
[ちびまる子ちゃん]2代目お姉ちゃん役に豊嶋真千子 「水谷さんからのバトン受け継ぐ」
[19:30 5/29] ホビー
[ヒメアノ~ル]濱田岳とムロツヨシに聞く V6森田剛が殺人鬼役に没入「登場シーンから怖かった」
[19:22 5/29] エンタメ

特別企画 PR