東京工科大、副作用の少ない医薬品が実現する融合タンパク質の特許を取得

 

東京工科大学は2月17日、副作用の少ない医薬品の開発へ応用可能なヒトラクトフェリンFc融合タンパク質の特許を取得したと発表した。

同成果は同大応用生物学部の佐藤淳 教授らの研究チームと、バイオベンチャー企業のNRLファーマの共同研究によるもの。

乳などに含まれるラクトフェリン(LF)は、抗腫瘍、抗炎症、抗酸化などさまざまなな生理活性を示すタンパク質として知られており、すでにウシ由来のLFは健康食品として使用されている。今回の研究では、LFの医薬品化を目指した。

一般にタンパク質医薬品は、体内での安定性が低く、十分な薬効が得られないという課題がある。この問題を解決する手法として、タンパク質医薬品を抗体の一部であるIgG Fcと融合させる技術がすでに知られている。しかしこの技術では、免疫において外敵を排除する機能を持つ抗体の一部を使用することから、免疫細胞の活性化を介して副作用をもたらすという問題があった。

これに対し同研究グループは、副作用をもたらす可能性のある免疫細胞の活性化を消失させるために、ヒト抗体の一部の配列を欠失させたIgG Fcを作製。これを用いたヒトLFとの融合タンパク質の作製に成功した。この融合タンパク質は、血中での安定性が大幅に向上し、副作用となる免疫細胞の活性化を示さないことが確認された。

今回の特許は、この技術を使って作製したヒトラクトフェリンFc融合タンパク質が認められたもので、これにより、体内での安定性を向上させて増強した薬効と、副作用の少ない優れた安全性を持つ医薬品開発が期待される。

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