日本政府観光局(以下、JNTO)は2月16日、2016年1月の訪日外国人客数(推計値)が前年同月比52.0%増の185万1,800人となり、1月として過去最高を更新したと発表した。単月としても、2015年7月に次いで過去2番目の人数となった。

訪日外客数のシェアの比較 2015年/2016年(出典:JNTO Webサイト)

学校休暇の前倒し需要も

JNTOは「航空路線が大幅に拡大されたことに加え、欧米豪、東南アジア市場で燃油サーチャージが値下がりしていることから、日本に安く旅行できるといったイメージが定着している。また、アジア地域において学校休暇が1週間ほど前倒しされたことによる需要もあったのではないか」と分析している。

市場別にみると、ロシアを除く16市場が1月として過去最高を記録。最も多かったのは韓国で、同43.8%増の51万4,900人と初めて単月で50万人を突破し、2カ月連続で最大市場となった。九州や沖縄など温暖で温泉地が豊富な旅行先に人気があるという。

中国は同110.0%増の47万5,000人と、1月として過去最多を更新。雪の鑑賞や雪遊びが楽しめる北海道旅行が人気を集めたほか、温泉や買い物も誘因魅力だという。このほか、豪州はスキー客が好調で同15.5%増の5万6,100人と、単月として過去最高を記録した。