神戸新交通はこのほど、ポートアイランド線(ポートライナー)に増備車両2020形を導入し、ダイヤ改正を3月28日に実施予定であることを発表した。同社車両基地にて2月12日、増備車両2020形のお披露目も行われたという。

神戸新交通ポートアイランド線に2020形が2編成導入される(写真はすべて神戸新交通提供)

ポートアイランド線は1981年、国内初の無人運転を行う新交通システムとして開業。2006年2月に延伸線が開業し、現在は三宮~神戸空港間10.8km(複線部8.3km、単線ループ部2.5km)を結ぶ。6両編成の2000形を使用し、三宮駅から神戸空港駅へ向かう列車(快速・普通)と、北埠頭駅経由で三宮駅へ環状運転を行う列車(普通)が設定されている。

増備車両2020形は、2000形をベースに外観デザインを変更したほか、車内環境やバリアフリー化、省エネルギー化などにも配慮した車両で、2編成(計12両)導入される。2000形と比べて出入口周辺のスペースが拡大され、余裕を持たせることで混雑時でもスムーズに乗降できるようにした。車内案内表示器は液晶式となり、視認性が向上。出入口上部に扉開閉動作開始予告灯と扉開閉チャイムを設け、ランプとチャイムで扉の開閉を知らせる。室内灯をLED化するなど、省エネルギー化の推進も図った。

3月28日に実施される予定のダイヤ改正では、2016年度以降に予想される利用者数増加に対応するため、平日朝夕のラッシュ時間帯に運転本数を上り・下り各17本増便するなど輸送力を増強。朝ラッシュ時間帯の7時台は3本増便、8時台は三宮発の運転本数を現行の23本から28本に増便して運転間隔を2分10秒へ短縮し、京コンピュータ前駅での折返し運転も実施する。三宮~神戸空港間の快速はすべて普通に変更となる。

神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)の新ダイヤに関して、詳しい情報は3月中旬頃に案内するとのこと。