崖っぷちのビッグネーム! かつての輝きを取り戻せるか!?

中日ドラゴンズの岩瀬仁紀

◆ 名だたるメンバーたちが立つ崖っぷち

 過去に一時代を築きながら、年齢による衰えやケガの影響で出場機会が減っている選手たちは少なくない。往年の活躍を知るファンたちは、「あの雄姿をもう一度!」と、彼らの復活を願っている。

“背水の陣”で今季に臨む、かつてのエースやクローザーたちをピックアップする。

◇内海哲也(巨人)
15年成績:5試 2勝1敗 防5.01

 06年シーズンに12勝を挙げて台頭すると、8シーズンで7度の二ケタ勝利を飾り、盟主・巨人の先発陣の中心として活躍。11、12年シーズンは2年連続で最多勝のタイトルを獲得。なかでも12年は日本シリーズMVPなど数々の表彰を受けた。

しかし、14年は打線の援護に恵まれない不運もあり7勝に終わると、昨季はわずか2勝で閉幕。菅野智之が若きエースとして君臨するなか、4月に34歳となる左腕の復活が待たれる。

◇杉内俊哉(巨人)
15年成績:17試 6勝6敗 防御率3.95

 内海と同じ巨人の杉内は、まだ“背水の陣”と呼ぶには早いかもしれないが、本人は間違いなくその意識で今季に臨んでいる。昨季は、5月5日の広島戦で1イニングを投げ切れず2/3回6失点で降板。球団初の初回10失点という屈辱のきっかけを作った。

股関節痛の影響もあり7月下旬に戦線離脱するとそのまま終戦。契約更改ではマイナス4億5000万円という大減俸を自ら申し出たことも大きなニュースになった。オフに股関節の手術を受け、復帰は早くて後半戦。

◇松坂大輔(ソフトバンク)
15年成績:一軍登板なし

 高卒1年目から3年連続最多勝を獲得するなど、横浜高校時代から常に野球ファンの注目を集めた“怪物”も崖っぷちに立っているひとり。数々のNPBタイトルを引っさげて2007年に渡米。

2年連続で2桁勝利を挙げたものの、四球や投球数が多く安定感を欠く投球は、本当の評価を得るには至らなかった。徐々に投球機会を失い、昨季からNPBに復帰したものの、一軍登板はなし。8月には右肩の手術を受けた。

◇岩瀬仁紀(中日)
15年成績:一軍登板なし

 最多セーブのタイトルを獲得すること実に5回。積み上げた402セーブは、2位・高津臣吾の286に大差をつけた前人未到のNPB記録だ。889登板は歴代3位であり、まさに岩瀬こそ現役最強の“鉄腕”といってもいい。

その鉄腕もすでに41歳。2014年8月に左肘の張りを訴え一軍登録を抹消されると、昨季は一軍登板なし。キャンプでは2月11日の紅白戦で554日ぶりに実戦登板を果たした。鉄壁左腕のスライダーにキレは戻るか。

◇藤川球児(阪神)
15年成績:シーズン途中で独立リーグに移籍

 松坂、杉内と同じく、藤川も復活を期す“松坂世代”のひとり。05年にはウィリアムス、久保田智之とともに“JFK”の一角としてリーグ最多の53ホールドポイントを記録し最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。

 阪神のリーグ優勝に大きく貢献した。07年からはクローザーに転向し、以降、不動の守護神として君臨。しかし、13年から挑戦したMLBではわずか1勝2セーブに終わった。ともにリーグVを味わった金本知憲新監督のもと、“火の玉ストレート”の復活が待たれる。


 チームが強くあるためには、世代交代は必須事項だ。もちろん、ルーキーやブレイクが期待される若手の台頭も楽しみではある。しかし、かつての輝きを知る選手だからこそ「このままでは終わらないだろう」というのもファン心理。

 幸い、後半戦からの復帰を目指す杉内以外は、ここまで順調に仕上がっているとの報道が目立っている。年齢的にはまだまだやれる。彼らが見せたあの輝きを、いま一度見てみたい。

文=清家茂樹


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