近畿日本鉄道は16日、大阪阿部野橋~吉野間で運行される特急列車の全席禁煙化を発表した。同区間の特急車両に喫煙室を設置し、6月20日から全席禁煙とする。

大阪阿部野橋~吉野間(近鉄南大阪線・吉野線)の特急列車は6月20日から全席禁煙に。喫煙室も設置(車両によって形状は異なる)

南大阪線・吉野線経由で大阪阿部野橋~吉野間(一部列車は大阪阿部野橋~橿原神宮前間)を走る特急列車は吉野特急とも呼ばれる。吉野特急の使用車両のうち、すでに喫煙室が導入されている車両は26000系「さくらライナー」・16600系「Ace」など。

近鉄特急は今後、全列車で分煙を強化する方針としており、大阪阿部野橋~吉野間では6月20日以降、平日54本・土休日66本(1日あたりの下り・上り合計)の特急列車で全席禁煙となる。「同区間を運行する特急では、タバコは喫煙室にてお吸いいただくことになります」(近鉄)とのこと。他の区間の特急列車も喫煙室の設置工事を順次進め、将来的には全線の特急列車を座席禁煙として分煙強化を図る。