「ライチ☆光クラブ」初日舞台挨拶の様子。 (c)2016『ライチ☆光クラブ』製作委員会

古屋兎丸原作による映画「ライチ☆光クラブ」の初日舞台挨拶が、本日2月13日に東京・新宿バルト9にて行われた。

上映前の舞台挨拶には、タミヤ役の野村周平、ゼラ役の古川雄輝、ジャイボ役の間宮祥太朗、カノン役の中条あやみ、ニコ役の池田純矢、雷蔵役の松田凌、デンタク役の戸塚純貴、ダフ役の柾木玲弥、カネダ役の藤原季節、ヤコブ役の岡山天音、監督の内藤瑛亮が出席した。登壇者たちが1人ずつ挨拶をしていく中、古川が「おはよう、廃墟の恋人たち。薄汚い豚ども」と劇中のセリフを披露すると、客席から大きな歓声が。また間宮は「これからすごい映画を観られると思います」と、戸塚は「古川くんのファンの方が多いようで、『雄輝くーん!』っていう声がたまに『純貴くん!』と聞こえてありがたいです(笑)」と集まったファンへ思い思いにメッセージを送る。

舞台挨拶の中盤には、MCによる質問に登壇者たちが札を上げて答える形式でアンケートを実施。「一番撮影が過酷そうだった人は?」という問いに、多くの登壇者が中条の札を上げる。古川は「中条さんは水の中に入るシーンがあったので……。衣装もスカートだし、寒そうで大変でした」と話すと、内藤監督も「(中条は)ワイヤーで釣られるて演技をした場面もあり、大変だったと思います。僕は体にホッカイロをいっぱい貼ってその様子を見ていて、『もう1回!』と言ったりしていました」と撮影時のエピソードを披露する。中条は「大変だったのは否定しないです。皆さんが『がんばっているね』って言ってくれたのでがんばれました」とにっこり。続いて野村は「古川くんかな。台詞の量も膨大ですし、最後の……死に方……」と語ろうとすると、ネタバレの予感を察知した登壇者たちから制止され、「古川くんは大変そうだなって思いながら応援していました」とだけコメントを残した。

続いて「第一印象とギャップがあった人は?」とMCが尋ねる。間宮は中条について「可憐でかわいいのに現場ではタフでした。こんな猛獣たちの中に入って、すごく大変な撮影だったのに文句ひとつも言わない精神力がすごい」と賞賛。中条は「皆さん個性的で勉強することがたくさんありました。一瞬一瞬を記憶に刻んでいきたい」とキャスト陣について述べつつ、「監督の作品を見たときはどんな残酷な人なんだろうって感じてたけど、実はスヌーピー好きで。ギャップがおもしろいなと思いました」と内藤監督についても言及した。

また「ギャップがあった人」に間宮の名を挙げた内藤は「男っぽい印象なのに、ジャイボのスイッチが入ると妖艶でエロくなる。彼は『ゼラといるときは飼い猫、みんなといるときは野良猫のように演じたい』って言っていて」と役作りの裏側を暴露。松田は「デンタク役だからきっちりしていると思ったのにすごくファニーで……」と戸塚について語るが、当の戸塚は野村に熱く見つめられていることに気を取られてしまい、肝心の話を聞いていないという一幕も。間宮が「周平は普段は男らしい人間なんですが、疲れてたんでしょうね、僕の部屋でお酒を飲んだとき、僕の胸で寝てしまったことがあって。そのとき周平が『祥太朗、いい匂いする』って言ったのを聞いて、『あっ本当に疲れてるんだな、がんばれ!』と思いました。すっごくかわいかったんだから!」と自慢気に語り、観客から羨ましがられると、野村は「理性がぶっ飛んでしまったんでしょうね」と照れくさそうに振り返った。

(c)2016『ライチ☆光クラブ』製作委員会