パリ地下鉄での人種差別事件から1年…被害男性がPSG対チェルシー戦を観戦へ

  [2016/02/13]

チェルシーサポーターの人種差別で話題になったパリの地下鉄 [写真]=Getty Images

 2015年2月に発生したパリの地下鉄における人種差別事件で被害者となったスレイマヌ・シッラ氏が、パリ・サンジェルマンからチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のチェルシー戦に招待され、これを受け入れたことが判明した。イギリス紙『デイリーメール』が報じた。

 ちょうど一年前、パリの地下鉄で発生した事件は世界的に大きな話題になった。チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグでパリ・サンジェルマンとチェルシーが対戦。フランスへ遠征してきたチェルシーのサポーターが、電車に乗り込もうとする黒人の男性を閉め出し、「我々は人種差別主義者だ」と歌った。その行為の模様は携帯電話のカメラで撮影されており、投稿された動画はメディアを通して世界中に広まった。

 加害者とされた一人の人物が人権活動家であったことも大きな話題になり、関与した5名については5年間全サッカー場での観戦禁止処分を受けている。これらの事件を受けてチェルシーは、被害者となったスレイマヌ・シッラ氏をスタジアムに招待したものの、シッラ氏はそれを拒否していた。

 しかしそれから1年が経ち、偶然にも再び決勝トーナメント1回戦で対戦することとなった両クラブ。今度はパリ・サンジェルマンがシッラ氏をスタジアムに招待したのだが、同氏はこの要望を受け入れ、人生を先に進めることを選択したようだ。かつては地下鉄に乗ることもできなかったという彼も、ついにそのトラウマを克服したという。

ジム・ミシェル・カブリエル氏 (スレイマヌ・シッラ氏の弁護士)

「パリ・サンジェルマンは、2月16日の試合に私のクライアントを招待した。私と彼はともにそこへ行くことになるだろう。 彼は、人生を先に進めなければならないと考えており、試合に行くことを決めた。 おそらく、パリ・サンジェルマンとチェルシーのサポーターは、何が起こったかについて考えてくれると思う。彼は大丈夫だと感じている。1年前に起こったことを考え、週に一度病院に通っている。地下鉄に乗るのは、彼には難しい行為だった。 しかし、先週の金曜日に彼は地下鉄に乗り始めた」

(記事提供:Qoly)


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