Hello, we are fossBytes.

50年以上にわたって実証され続けていたムーアの法則だが、終焉が近いかもしれない。fossBytesに2月11日(米国時間)に掲載された記事「Moore's Law Is Finally Dead -- How Did This Happen?」が、科学雑誌「Nature」に掲載される記事を引き合いに出し、2016年はムーアの法則が成り立たなくなる年になる可能性があることを伝えた。

ムーアの法則は集積回路上のトランジスタの数が約2年ごとに2倍になっていくという未来予測の1つだ。1970年ごろから近年までその予測に近い形でプロセッサの開発が実現しており、これまではプロセッサの性能上昇を示す指針として引用されてきた。この未来予測は技術発展と経済側面からの投資という2つの側面に大きく依存しており、2016年以降はこの予測が成り立たなくなる可能性が出てきていると指摘されている。

集積率を上げるにはそれを可能にする技術が開発される必要があり、その技術開発や開発製造には投資が必要になる。投資するには、それに見合う市場が予見され、投資が回収可能であると見積もりができる必要があるが、現在の状況はそれを許さないようだ。

これまで何度もムーアの法則が成り立たなくなるであろうという指摘が出ているが、現状まではほぼムーアの法則に沿う形でプロセッサの進歩が続いてきた。今後はより違った形でプロセッサは発展を遂げていくことになるのかもしれない。