文部科学省は2月12日、2016年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(2015年12月末)に関する調査結果を公表した。調査対象は、国立、公立、私立の高等学校(全日制・定時制)。

「新規高等学校卒業(予定)者就職(内定)状況」

これによると、全体の就職内定率(就職希望者に対する就職内定者の割合)は90.0%で、前年同期から1.2ポイント上昇。12月末時点における就職内定率としては、1990年度以来25年ぶりに90%台となっている。

男女別では、男子91.5%(前年同期比0.8ポイント増)、女子87.8%(同1.9ポイント増)だった。

また学科別(「その他」の学科は除く)に見ると、就職内定率の高い順に「工業」(96.2%)、「商業」(93.2%)、「水産」(92.5%)、「農業」(92.5%)、「福祉」(90.3%)、「家庭」(89.9%)、「看護」(89.9%)、「総合学科」(88.8%)、「情報」(86.1%)、「普通」(83.3%)だった。なお、「看護」に関する学科は看護師5年一貫課程が主となるため、5年課程5年次の就職内定率となる。

都道府県別に見ると、内定率の高い県は「富山県」(97.6%)、「福井県」(96.7%)、「島根県」(96.4%)、「岐阜県」(95.9%)、「秋田県」(95.9%)、内定率の低い県は「沖縄県」(65.0%)、「大阪府」(83.0%)、「神奈川県」(84.6%)、「千葉県」(85.2%)、「東京都」(85.5%)だった。東日本大震災における被害が甚大な3県では、「岩手県」(95.4%/前年同期比0.1ポイント増)、「宮城県」(91.0%/同1.0ポイント増)、「福島県」(95.8%/同0.8ポイント増)となった。