本田技研工業(ホンダ)は12日、新開発の水冷・4ストローク・OHC・直列2気筒998ccエンジンを搭載したアドベンチャーモデル「CRF1000L Africa Twin」を発表した。

「CRF1000L Africa Twin(DCT)」

「CRF1000L Africa Twin(ABS)」

「CRF1000L Africa Twin」は、1990年代にアドベンチャーカテゴリーを確立した「XRV750 Africa Twin」と同様、市街地のオンロードから高速道路さらには未舗装路まで、さまざまな道を走破できるアドベンチャーモデル。「どこへでも行ける」「True Adventure」を開発コンセプトに、次世代アドベンチャーモデルにふさわしい装備や技術を搭載したモデルとして開発した。

エンジンには、4バルブの「ユニカムバルブトレイン」や軽量キャストカムシャフトを採用した新開発の直列2気筒エンジンを搭載。270度位相クランクシャフトなどにより、優れたトラクション性能を発揮するとともに、小気味よい鼓動感も実現した。

変速機にはマニュアルミッション搭載車とともにホンダ独自のDCT搭載車をタイプ設定。DCT搭載車では、マニュアルモードの他にクルージングに最適な「Dモード」、スポーティーな走り追求した3段階のシフトパターンを選択できる「Sモード」を備え、新機能として登降坂の傾斜角に最適なシフトパターンを選択する制御を採用した。

エンジンの背面にバッテリーなどの重量物を集中配置することでマスの集中化を実現したほか、初代「Africa Twin」のアイデンティティを踏襲する2灯ヘッドライト、軽量でありながら十分な剛性を確保する「セミダブルクレードルフレーム」、荒れた路面でも効率よく動力を伝達する「Honda セレクタブル トルク コントロール」などを採用する。

「CRF1000L Africa Twin」は2月22日発売。価格は135万円~149万400円(税込)。