認知症のお金のトラブルを防ぐ3つのコツ 被害の相談窓口「188」(泣き寝入りはイヤヤ)

 


新しい制度が始まると、私たち自身もどのような制度なのか理解するのが大変で、高齢の親への説明などはつい後回しになってしまいます。

マイナンバー制度もぼちぼちと浸透し始めて、通知カードが届くことでやっと現実味が帯びてきました。

さて、さすが先進国の日本では、また新たな動きがありますね。「電気の自由化」が2016年4月1日から始まろうとしています。

私たちの生活がどんどん便利になっていくことは、とても誇りに思えることですが、忘れてはならないことは、日本は2007年から高齢者が人口の20%を超える超高齢社会へ突入しているということです。

2013年には25%に達したともいわれています。これは、日本の4人に1人は高齢者という計算になります。

国は、超高齢社会を見て見ぬ振りをしているのか、忘れているのかわかりませんが、まずは高齢者に優しい社会を築く工夫を考えて欲しいものです。

私たちでもよく理解しないと難しく、損をしてしまいそうな電気の自由化やマイナンバー制度、時代の波に乗り切れない高齢者や認知症を患っている高齢者の方が理解しきれないのも当然の話です。

さっそく電気の自由化に伴い、電気の計測器の設置料などを騙し取る詐欺が増えています

認知症の心配はなくお一人で暮らしている高齢者の方々に関しては、誰か来ても対応しないか、家族に必ず報告するように約束しておけば、事前に回避する対策がとれます。

ただ、認知症の高齢者の方については、これは有効な手段とは言えません。


認知症高齢者のお金のトラブル


例えば、お一人で暮らされている認知症高齢者の方は、自宅に訪問者が来たら容易にドアを開けてしまいます。

勝手に契約してはいけない、「子供達に相談してから決めることにして」と約束しておいても、認知症の方も長い人生を歩まれてきた経験から、多少のことは受け入れて、問題のないように振舞ってしまうものです。

認知症高齢者のお金のトラブルは数々あります

認知症の始まりの頃に見られる「通帳がない」、「お金がない、だれかにとられた」とご本人の被害妄想によるお金のトラブルもあります。

この場合は、実際には盗られたりという被害は無いのですが、ご家族の精神的なストレスが辛い時期となります。

また、認知症の特徴として、昔のことはよく覚えていますが、今しがたの出来事はすっかりと忘れているという症状があります

このことから、昼間悪徳商法の販売員が訪問していても、夜に電話をして昼間に何かあったかと尋ねたところで、「誰も来てないよ」と答えられご家族は安心してしまいます

数日後にご家族が訪問すると新しい布団に変わっていたり、栄養ドリンクの箱が山積みになっていたり、◯◯修理の高額な領収書が出てきたといったトラブルが発覚することが多いようです。


お金のトラブルを防ぐ3つのコツ


1. なるべく足を運び、「冷蔵庫」を見る
まずは対策として、ご家族が近くにお住まいであれば、なるべく足を運ぶようにしましょう。

訪ねた時は、なんとなく部屋を見渡して新しいものがあったら、ご本人に聞いてみたりするのも良いですね。

また、何気なく冷蔵庫などを開けて中の食品の傾向なども見ておくと生活できているかのものさしになります。

例えば、冷蔵庫にあまり食品がなく閑散としていたら、買い物にはあまり行けていないのかなと予測できますし、同じ食品ばかりが入っていたら、もの忘れなどが進行しているのか、うまく買い物ができなくなっているのかなと気付くことができます

2. ご近所の方を味方につける
ご家族があまり足を運べない場合は、ご近所の方にも少し話をしておくと安心です。

認知症は隠したいと考えてしまうご家族のお気持ちも、お察しできます。

しかし、噂から「あの人は最近おかしい」と広まると敬遠されてしまうようになりかねません。

それよりも、ご本人の様子を先に説明して「最近は悪徳商法の詐欺が流行っていて心配している。高齢で判断力も低下していて心配なので、不審な訪問者に気づいた時は一報いただきたい。」という具合にお願いしておくことで、ご近所の方も安心し時には心配もして声を掛けてくれるようになるかもしれません。

3. 週に1回短時間でもヘルパーさんに訪問してもらう
または民間、介護保険の介護サービスから訪問介護を利用し、週に1回短時間でもヘルパーに訪問を依頼しておくことも対策になります。

介護ヘルパーは、介護の専門ですが生活における見守りやアドバイスなども介護の一貫として考えています。不審な様子があれば必ずご家族に報告してくれるものです

最後に、いろいろな対策をしても悪徳商法の詐欺チームの被害にあってしまった時の為に、相談窓口を紹介しておきたいと思います。


消費者ホットライン「188」番


「188」番は、悪質な商法により被害を受けた場合に、あなたのお近くの市区町村の消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれる消費者ホットラインの電話番号です。

原則、年末年始(12/29〜1/3)以外の毎日受付ています。

時間外では、ガイダンスにより電話番号及び受付時間の案内をしてくれます。

嬉しいことに、通話料は窓口につながった時点からの通話料金発生となり、ガイダンスの間は通話料金は無料となっています。

まだ知名度は低いといわれていますが、消費者ホットラインは平成22年から0570-064-370の番号で案内されていました。

番号が長く覚えにくことから平成27年7月に188(泣き寝入りはイヤヤ)という番号に変えています。

この語呂合わせからもわかるように、詐欺にあってしまった私たちを救済してくれる姿勢で対応してくれます

これからも認知症高齢者、又は元気な高齢者の方もついうっかり乗せられて被害にあうこともあるかもしれません。

被害にあわないことは大前提ですが、被害にあってしまったあとの準備をしておくことも、介護生活の安心材料のひとつになること間違いなしです。

ただし、消費生活センターの広告を偽った詐欺も報告されているのでご注意を。(執筆者:佐々木 政子)


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