アップロードした画像を元に犬種を自動識別する「Fetch!」(公式動画より抜粋)

Microsoftは2016年2月11日、犬の写真をアップロードすると犬種を識別するiOS向けアプリケーション「Fetch!」をリリースしたことを発表した。執筆現在は米App Storeでのみ公開し、日本のアカウントではダウンロードできない。

同社は以前からMicrosoft Researchによる研究結果をAPIとして公開する「Project Oxford」を展開してきた。顔認識や音声認識・合成、言語理解などAPIは多岐にわたり、無償で使用できる。ただし、有償のMicrosoft Azureアカウントが必要(1カ月間の無料試用版もある)。これらのAPIを利用し、顔写真から年齢を判定する「How-Old.net」や、2枚の顔写真から類似度を計算する「Twins Or Not」など多くのサービスをローンチし、各種製品に反映させてきた。

人物画像をアップロードすると、もっとも似た犬種が示される。結果はFacebookへの投稿が可能(公式動画より抜粋)

Fetch!は2009年から、Microsoft社員が実験的なアイディアを公表しながらアプリケーションやサービスを開発する「Microsoft Garage」の成果物。既にiOS向けニュースアプリケーション「News Pro」やOutlookへのスケジュール登録を容易にする「FindTime」といったアプリケーションをリリースしてきた。なお、Fetch!と同じAPIを使った「What-Dog.net」は日本国内からも実行できる。

阿久津良和(Cactus)