ヴイエムウェア、オールフラッシュのコスト効率上げる「Virtual SAN 6.2」

 

ヴイエムウェアは2月12日、ストレージ仮想化ソフトウェアの最新版「VMware Virtual SAN 6.2」を発表した。同製品では、新機能のデータ重複排除、データ圧縮、イレイジャーコーディングにより、オールフラッシュ・ストレージ環境のコスト削減を狙っている。

今回、ディスクグループレベルの重複排除とデータ圧縮を実現。キャッシュからデータストアへのステージング時に重複したデータを除去し、重複排除されたデータを追加で圧縮する。

イレイジャーコーディングは消失訂正符号とも訳されるデータ保護技術で、同製品ではRAID 5構成とRAID 6構成に対応したことで、これまでサポートしてきたRAID 1構成よりもストレージの使用可能量を増加させつつ、デーの耐障害性を維持することを可能にする。

具体的には、ストレージ容量を、RAID 5構成ではRAID 1構成よりも約30%、RAID 6構成ではRAID 1構成よりも約50%節約できるという。

「VMware Virtual SAN 6.2」のイレイジャーコーディングの仕組み

ヴイエムウェア チーフエバンジェリスト 桂島航氏

チーフエバンジェリストの桂島航氏は、同社のテストでは、データ重複排除、データ圧縮、イレイジャーコーディングを組み合わせることで、ストレージ使用率が10倍向上しており、フラッシュストレージ1GB当たりコストを1ドルで実現できるとして、「Virtual SAN 6.2により、企業はオールフラッシュを採用しやすくなる」と語る。

仮想環境でオールフラッシュが導入されるようになると、「SAPなどのミッションクリティカルなアプリも利用できるようになる」と桂島氏。そのほか、QoSによるI/Oの流量制御に対応するとともに、パフォーマンス、キャパシティ、稼働状況のモニタリング機能の強化などが行われている。

同日、OEMパートナーから提供される事前検証済み構成のサーバ製品向けプログラム「VMware Virtual SAN Ready Nodes」の強化も発表された。

同社は、サーバ仮想化ソフト「VMware vSphere」、「VMware Virtual SAN」、仮想環境の統合管理ソフト「VMware vCenter Server」を、ハイパーコンバージド・インフラを実現するソフトウェアとして提供している。これらハイパーコンバージド・インフラ・ソフトウェアの動作検証を実施した100以上のシステムがサーバOEMのパートナーより100種以上提供されている。

VMware Virtual SAN Ready Nodesの新プログラムにより、OEMパートナーはサーバの製造過程で事前にVMware vSphereとVMware Virtual SANに加え、認定ドライバーとファームウェアをインストールすることが可能になる。

また、ソフトウェアライセンスのバンドルや顧客の既存のライセンスとの調整なども可能なほか、OEMパートナーによるハードウェア/ソフトウェアのに対する包括的なサポートを受けることもできる。富士通、日立データシステムズ、Supermicroの3社が新プログラムを活用することが決まっている。

「VMware Virtual SAN Ready Nodes」の新プログラムの概要

VMware VirtualSAN 6.2の市場想定価格はCPU当たり35万7000円から、VMware Virtual SAN for Desktopの市場想定価格は1ユーザー当たり7000円からとなっている(税別)。

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