船越英一郎演じるホームレス・宇野。 (c)福満しげゆき・講談社/映画「ヒーローマニア-生活-」製作委員会

福満しげゆき原作による実写映画「ヒーローマニア-生活-」に、船越英一郎がホームレス役で出演することが明らかになった。

船越が扮するのは、東出昌大演じる中津らが作った警備サービス会社に、社長としてスカウトされたホームレス・宇野正。「2時間ドラマの帝王」の異名を持つ船越が、長い俳優歴の中で初となるホームレス役に挑戦し、ぼさぼさの髪に泥まみれの服、垢にまみれた真っ黒な顔といった風貌でスクリーンに登場する。

石田雄治プロデューサーによると、船越は「キック・アス」の大ファンだったことから、エッジの効いたアクション映画を目指す本作への出演を快諾したとのこと。船越自身も「この『ヒーローマニア-生活-』は『こんな可能性が日本の映画にあったんだ!』とみなさんに感じてもらいたい、そんな作品になってほしい、いやなっていると確信しています」とコメントしている。

「ヒーローマニア-生活-」は、福満による「生活【完全版】」を原作としたアクションコメディ。コンビニでバイトするフリーター・中津役を東出昌大、謎の身体能力を誇るニートの土志田を窪田正孝、情報収集力抜群の女子高生カオリを小松菜奈、昼は定年間近のサラリーマンで夜は“若者殴り魔”の日下役を片岡鶴太郎、物語のキーパーソンとなるオカッパおばさん役を山崎静代が演じ、映画「ソフトボーイ」「花宵道中」で知られる豊島圭介監督がメガホンを取る。映画は5月7日より全国でロードショー。

船越英一郎 コメント

僕の役回りを聞いたところ「◯◯◯◯」って(笑)。自分のキャリアの中でも多くはないタイプの役柄なので、僕自身も新しいチャレンジが出来るのではという高揚感と期待感があります。東出さんはノーブルでイノセントな魅力と透明感を持っている稀有な男優さんですね。スケールの大きな俳優さんになっていくだろうと感じました。窪田さんには、たたずまいプラス彼の一挙手一投足に引き込まれていく、魅了される。これからどんなふうに変化し、進化していくのか、その様子を見つめてしまうでしょう。小松さんは久々に会った、感性が服を着て歩いているような、バケモノのような女優さんです(笑)。演技のセンスも傑出しているし、自分の中で用意してきたロジカルな演技プランが「感性」によってドーン!と、いい意味で突き破られて、感覚的な表現へと進化しています。鶴太郎さんは今回、チャレンジされていますので、今までに見たことがない鶴太郎さんの新たな魅力がスクリーンから発信されていると思います。この「ヒーローマニア-生活-」は「こんな可能性が日本の映画にあったんだ!」とみなさんに感じてもらいたい、そんな作品になってほしい、いやなっていると確信しています。