(左から)ハマカーンの浜谷健司と神田伸一郎、篠田麻里子、三池崇史、テラフォーマーの着ぐるみ。

貴家悠、橘賢一原作による実写映画「テラフォーマーズ」の完成直前イベントが、本日2月10日に東京のワーナー・ブラザース試写室にて開催された。

イベントには映画で大迫空衣役を務める篠田麻里子、三池崇史監督、原作の愛読者だというハマカーンの浜谷健司と神田伸一郎が登壇。オファーを受けた際「ワーナー大丈夫か?無茶だろう」と思ったという三池は「火星でのバトルものというのは、日本映画ではジャンルとして存在していなかった。ましてやデジタル化が進む中で、どうやって撮るのかというところから、初心に戻ってイチから考え直す必要があった」と説明した。

一方で篠田は「原作は知っていましたけど、映像がどうなるか想像がつかなかったし、見たことないような大規模な撮影になるんじゃと、期待と不安でいっぱいでした」と振り返る。また初めて三池組に参加したことについて「私が『この映画面白いな』と思うものには、ほとんど三池さんの名前があったので、現場でも監督が通るたびに『キャー』ってなっていました。『ちょっと怖い人のかな』って思っていたんですけど、演技指導でも細かく優しく教えてくださって」と語った。

ハマカーンの2人は「どんな作品になるのか想像できない!」と興奮気味に篠田と三池に質問を飛ばしていく。篠田が演じる大迫空衣は原作のジャイナ・エイゼンシュテインを元に作り上げられたキャラクター。彼女について神田が「原作では(ジャイナは)速攻やられちゃいますよね?」と確認すると、三池は「(映画では)もうちょっと衝撃的かも。みんなを導いていくキャラだけど、これからだ!っていうところで……」と期待を煽った。

またdTVにて4月24日より配信されるオリジナルドラマ「テラフォーマーズ/新たなる希望」については三池が、「コミックで言うと0巻になるものを映像で作ろうという試み。先に見ていただいても、逆でも面白いかも」とコメント。同作の監督を務める山口義高については「自分の現場を十何年も支えてきてくれた」と語り、「『猫侍』の監督が『テラフォーマーズ』を作るとこうなる!という、想像もつかない作品になってます」と賞賛した。

イベント終盤にはテラフォーマーの着ぐるみも乱入。その不気味さに恐れおののくハマカーンだったが、テラフォーマーと共演者でもある篠田は「“テラちゃん”と闘ったんですよ」と余裕のほほえみをみせた。

映画「テラフォーマーズ」は火星で独自の進化を遂げたとある生物と、火星に送り込まれた15人の宇宙船乗組員の闘いを描くSF。4月29日に封切られる。