ゆうちょ銀行は2月9日より、通常貯金、定額貯金、定期貯金などの金利一斉引き下げを実施した。

ゆうちょ銀行、通常貯金の金利を0.02%に引き下げ

「定額貯金」は一律0.025%に引き下げ

この度の引き下げでは、銀行の普通預金に当たる「通常貯金」を従来の0.03%から0.02%に引き下げた。

「定額貯金」「定期貯金」は、銀行の定期預金に当たる商品。「定額貯金」は、預け入れの日から起算して6カ月経過すれば払い戻しができ、10年間半年複利で増えていく。「定額貯金」の金利は、預入期間3年未満までは0.035%、3年以上は0.04%となっていたが、期間を問わず一律0.025%に引き下げた。

一方「定期貯金」は、あらかじめ預入期間を指定して預け、預入期間が3年未満のものは単利、3年、4年および5年のものは半年複利で増えていく仕組み。「定期貯金」の金利は、預入期間1カ月から4年は0.035%から0.05%となっていたが4年まで一律0.025%に、5年は0.06%から0.035%にそれぞれ引き下げた。

ゆうちょ銀行は金利引き下げについて「長期金利など市場金利の動向をふまえ、他行の金利も勘案し、利ざやを確保するため実施した」とコメントしている。

なお、9日現在のみずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行の普通預金の金利は0.02%。9日には、長期金利の指標となる10年物国債の利回りが、初めてマイナスの金利をつけた。1月29日に日本銀行が導入を決めたマイナス金利の影響は、しばらく続きそうだ。