東武鉄道は3月26日、東上線・越生線のダイヤ改正を実施する。下り「TJライナー」を増発し、平日朝の通勤時間帯に上り「TJライナー」2本を新設。「Fライナー」の愛称名となる東京メトロ副都心線直通列車は、東上線内で急行運転を行う。

「TJライナー」にも使用される東武鉄道50090型(「フライング東上号」リバイバルカラー車両)

座席定員制列車「TJライナー」は50090型を使用して2008年から運転開始され、現在は夕方以降に下り列車(池袋発小川町行)が平日10本・土休日6本運転されている。ダイヤ改正で下り列車は平日13本・土休日9本に増発され、平日は池袋駅18時0分発から0時0分発まで30分間隔、土休日は池袋駅17時0分発から21時0分発まで30分間隔の運転に。平日の池袋駅23時30分発・0時0分発は森林公園行、その他の列車は池袋発小川町行となる。

平日朝に新設される上り列車は、森林公園駅6時11分発・池袋駅7時5分着「TJライナー2号」、森林公園駅8時18分発・池袋駅9時11分着「TJライナー4号」の2本。ともに途中の東松山駅・坂戸駅・川越駅・ふじみ野駅に停車する。停車駅ごとに乗車できる車両が指定されており、10両編成の1~4号車は坂戸駅、5・6号車は森林公園駅・東松山駅・ふじみ野駅、7~10号車は川越駅からの利用者が乗車できる。

着席料金は下り「TJライナー」310円、上り「TJライナー」410円(ふじみ野駅から乗車する場合は310円)。着席整理券は東上線の池袋駅とふじみ野~森林公園間各駅、小川町駅の券売機のほか、「TJライナーチケットレスサービス」(会員登録が必要)でも購入できる。上り「TJライナー」に関して、チケットレスサービスでは乗車日1週間前から販売開始され、券売機でも乗車日前日から着席整理券を購入できるとのこと。

東京メトロ副都心線へ直通する元町・中華街行の列車。現在、東上線内は普通として運転

3月26日のダイヤ改正に合わせ、東武東上線・西武線から東京メトロ副都心線・東急東横線・みなとみらい線へ直通する速達性の高い列車は「Fライナー」の愛称名で運転開始する。「Fライナー」は東上線内を急行として走ることになり、平日・土休日ともに日中時間帯、森林公園~元町・中華街間を約30分間隔で運転。東上線内の停車駅は従来の急行と同じで、下り・上りともに和光市駅で東上線池袋駅発着の準急と接続する。

東上線で急行運転を行う「Fライナー」が設定されることで、日中時間帯の川越~元町・中華街間の所要時間は82~84分となり、現在より10~11分短縮されることに。土休日には東上線・副都心線直通の快速急行も設定され、早朝に下り(森林公園方面)3本、夕方に上り(和光市・渋谷方面)2本が運転される。

東上線ではその他、平日朝の通勤時間帯のダイヤ設定変更(現行の通勤急行6本を準急に置換え)、日中時間帯の準急の運転区間延長(毎時4本中2本を川越市駅発着から森林公園駅発着に変更)、池袋発森林公園行最終列車の14分繰下げ、川越市発池袋行初列車の7分繰上げなどを実施。越生線では平日6~9時台に坂戸駅を発着する列車の輸送力を見直す。