アウディ ジャパンは19日、フルモデルチェンジしたプレミアムミッドサイズセダン、新型「A4」の販売を開始する。安全性・快適性を大幅に引き上げ、軽量化と空力特性の向上、新世代エンジンの投入により、燃費性能が最大33%向上した。

アウディ新型「A4」

新型「A4」は、モジュラープラットフォーム「MLB evo」をベースに、新世代の予防安全システム「アウディプレセンス」など最新技術を投入し、デザイン・品質・走行性能などすべての点でセグメントの新たなベンチマークをめざした。開発にあたり、燃料消費とCO2の排出量の削減が大きなテーマとなった。

搭載されるエンジンは2.0リットルのガソリンが2タイプ。クワトロモデルに搭載されるハイパワー仕様は従来より41PSパワーアップした252PSを発揮し、JC08モード燃費15.5km/リットルと14%の性能向上を果たした。低燃費タイプのエンジンはアウディの最新世代「ライトサイジングエンジン」となっており、ターボエンジンでありながら圧縮比11.8を実現。最高出力190PSでJC08モード燃費は18.4km/リットルと、燃費性能は従来モデルより33%改善されている。

ボディは外寸が大きくなっているにもかかわらず、従来型より最大120kgもの軽量化を果たした(欧州仕様での比較)。エアロダイナミクスの面でも進化し、Cd値はわずか0.23(欧州仕様値)となっている。エンジンルームの下側をフラットなカバーで覆ったアンダーボディに加え、リヤスポイラー機能を持たせたトランクリッド後端のデザイン処理などにより、空気抵抗を減らしながら後輪のリフトも抑えた。

安全面では、「アウディプレセンスシティ」など数々の安全装備を全モデルに標準採用した。「アウディプレセンスシティ」は、レーダーとカメラで前方の交通状況を監視し、クルマや歩行者の存在を感知することで追突事故の危険を減らすシステム。追突が避けがたい、あるいは走行状況が著しく不安定になった場合には、「アウディプレセンスベーシック」により、前席シートベルトのテンションを上げるなどして衝撃に備える。

同じく全モデル標準装備となる「アダプティブクルーズコントロール」には、渋滞時にアクセルやブレーキだけでなくステアリング操作にも介入してドライバーの負担を軽減する「トラフィックジャムアシスト」の機能を新たに導入した。

新型「A4」は全4モデルが用意され、価格は「A4 2.0 TFSI」が518万円、「A4 2.0 TFSI スポーツ」が556万円、「A4 2.0 TFSI クワトロ」が597万円、「A4 2.0 TFSI クワトロ スポーツ」が624万円となっている(価格はすべて税込)。