Q. お金と能力があれば起業してみたいと思いますか?

誰もが憧れる夢の「起業」「社長」生活。と思いきや、起業したいと考える人ばかりではないようで……。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、お金と能力があれば起業してみたいと思うか考えてもらった。

Q. お金と能力があれば起業してみたいと思いますか?

はい 37.3%
いいえ 62.7%

Q.その理由を教えて下さい

起業してみたい

■お金を稼げる
・「もうかるから」(23歳男性/団体・公益法人・官公庁/販売職・サービス系)
・「今より収入が増えると思うから」(24歳女性/印刷・紙パルプ/事務系専門職)
・「ハイリターンを期待」(26歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「お金持ちになれそう」(40歳女性/学校・教育関連/その他)
・「一攫千金を狙いたい」(26歳女性/食品・飲料/技術職)

■「自由裁量」が魅力的
・「自分の考えで経営してみたいから」(33歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「自分のやりたい仕事、世の中に役立つ仕事をしたいから」(44歳男性/情報・IT/技術職)
・「子どもも欲しいし、時間と場所が自由になりそうだし、人に使われることも人を使うこともしなくても良いから」(38歳女性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「縛られなさそう」(27歳男性/金融・証券/事務系専門職)
・「自分の裁量で働いてみたい……てゆーか、在宅勤務したい」(32歳女性/情報・IT/技術職)

■現状に不満
・「現在のサラリーマン生活に嫌気がさしているので」(50歳以上男性/自動車関連/事務系専門職)
・「人に使われるよりも自分が先頭に立って物事を進めたいから」(37歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「会社勤めに向かない性格なので……今の職場の人間関係や仕事に堪えがたいストレスを感じている」(50歳以上女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)

■向上心・克己心
・「チャレンジしてみたいですね」(31歳男性/情報・IT/技術職)
・「勝負をしてみたい」(30歳男性/自動車関連/技術職)
・「トップでいたいから」(31歳男性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「やってみたいことがあるから」(25歳女性/食品・飲料/営業職)
・「もっといい商品を作ってみたいから」(50歳以上男性/情報・IT/技術職)
・「自分の力を試してみたい、世の中に新しいものを創り出したい」(27歳女性/情報・IT/技術職)

■起業にポジティブ
・「やり甲斐が有りそう」(39歳女性/運輸・倉庫/技術職)
・「自分で事業を興すって新鮮で面白そうだから」(28歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「すごく充実した毎日を過ごせそう……責任も多いが、喜びも多いと思う」(30歳男性/学校・教育関連/専門職)
・「人生一度きりだから」(34歳男性/運輸・倉庫/営業職)
・「何か生きた証を残したいから」(28歳男性/情報・IT/技術職)
・「社会を変えることができる仕事がしたいから」(50歳以上男性/情報・IT/技術職)

起業したくない

■特に興味がない
・「起業に魅力を感じない」(33歳男性/医療・福祉/専門職)
・「起業に興味がないから」(34歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「アイデアが無いから」(39歳男性/情報・IT/技術職)
・「起業願望がないから」(32歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「そもそも起業するだけの野心がない」(36歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)

■起業・社長に向かない
・「社長気質でないので」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「自分の性格が経営者には向いていないと知っているから」(50歳以上男性/電機/技術職)
・「自分で物事を決めることができないので、あまり起業には向いていないと思う」(34歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「心配性なので起業に向いていないと思う」(36歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)
・「サポート役の方が合っていると思うから」(34歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「仕事に情熱を注ぎたくない、プライベートの遊び時間を削りたくないから」(36歳男性/機械・精密機器/営業職)

■現状でいい
・「会社勤めがあっています」(23歳女性/通信/秘書・アシスタント職)
・「サラリーマンが気楽だから」(29歳女性/自動車関連/技術職)
・「今の仕事を頑張りたいから」(33歳女性/医薬品・化粧品/技術職)

■メンタル面が大変
・「しんどいから」(28歳男性/金融・証券/営業職)
・「面倒だから」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「ずっと緊張しなければならない」(50歳以上男性/金融・証券/営業職)
・「プレッシャーが凄いと思うので」(34歳女性/その他/その他)
・「自分の顧客を抱える責任感に耐えられない」(30歳女性/通信/事務系専門職)
・「資金繰りの心配などしたくない」(44歳男性/その他/その他)
・「従業員へのケアなど、大変なことが多そうだから」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「能力もお金も必要だと思うけど、なによりも精神力の強さが求められると思う」(43歳男性/自動車関連/技術職)

■失敗への恐怖心
・「やっていける自信がない」(33歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「失敗したらおしまいだから」(29歳女性/金融・証券/営業職)
・「危ない橋は渡りたくないので」(29歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「うまく運転できる自信がないから、倒産怖いし」(27歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「失敗する確率の方が高そうだから」(31歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「リスクを負ってまでやりたくない、それなりの地位にいられれば十分」(27歳女性/商社・卸/事務系専門職)

■まだ「足りない」もの
・「度胸と覚悟がないので」(32歳男性/商社・卸/営業職)
・「リーダーシップがないから」(26歳女性/生保・損保/専門職)
・「お金の使い方と人をうまく動かす力を持っていないから」(34歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「ノウハウが足りないから」(26歳男性/農林・水産/技術職)
・「今の人脈では起業してもうまくいかないと思うから」(50歳以上男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「今更時間がない」(50歳以上男性/建設・土木/技術職)

■総評
お金と能力があれば起業してみたいと思うか、という質問に「はい」と答えた人は37.3%、「いいえ」が62.7%だった。意外にも、起業したいと考える人は少数派のようだ。

「起業したい」と答えた人の回答からは、「起業」がもつ良いイメージが明らかになった。まず何よりも「お金持ちになれる」「収入が増える」、そして社長には「自分の自由な裁量で仕事ができる」「時間に縛られない」というイメージがあるようだ。実際には、社長業はずっと窮屈で時間もタイトに思えるが、いずれにせよ、時間が自由にならない現状を嘆く人が多いようだ。

実際、「サラリーマン生活に嫌気がさしている」「会社勤めに向かない」「誰かに使われるより先頭に立ちたい」と、今の状況に不満を抱えているような回答も見られた。消去法ではなく、「能力があるならチャレンジしたい」「やってみたいことがある」「すごく充実した日々を過ごせそう」と、ポジティブな気持ちで起業を望む人も。こういう人は、いつかチャンスさえあれば本当に会社を起こしそうだ。

対して、お金と能力があったとしても「起業したくない」という意見では、まず「特に起業に興味がない」と無関心な人が目立っていた。自分をよく分かっているのか「起業できるタイプではない」「経営者に向いていない」「サポート役が合っている」という声も。また「会社勤めが向いてる」「今の仕事を頑張りたい」と、現状に非常に満足しているような回答も見られた。

やはり起業は「大変そう」で「失敗の可能性も高い」という現実をよく分かっているようだ。回答でも「責任の重さに耐えられない」「ずっと緊張しっぱなし」「プレッシャーがすごい」と敬遠する声が目立っていた。ズバリ「倒産が怖い」「失敗したらおしまい」という正直な意見も。起業は確かにハイリスクハイリターンのギャンブル的な部分も否めないだろう。

設問は「お金」と「能力」があったら……という条件だったが、それでもまだ「リーダーシップ」「人脈」「お金の使い方」「度胸と覚悟」が足りないから起業は難しい、という意見も寄せられた。経営者として成功するために必要な要素、これらを参考にチェックしてみるといいかもしれない。

調査時期: 2015年11月20日~11月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性131名 女性169名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート