JR東日本は5日、仙石東北ラインの一部列車を女川駅へ延長運転する計画を進めると発表した。実施時期は2016年夏頃を予定している。

仙石東北ラインの快速列車。ディーゼルハイブリッド車両HB-E210系を使用する

仙石東北ラインは東日本大震災で被災した仙石線沿線市町の復興支援を目的に、東北本線松島駅付近(塩釜~松島間)と仙石線高城町駅付近(松島海岸~高城町間)を結ぶ接続線を整備し、2015年5月30日に開業した。新型ディーゼルハイブリッド車両HB-E210系を使用し、東北本線・仙石線経由で仙台~石巻間直通運転を行う列車を14往復設定。所要時間短縮が図られ、最速達列車(特別快速)は同区間を52分で結ぶ。

石巻線は2015年3月に全線復旧開業。女川駅は移設され、「女川温泉ゆぽっぽ」を併設した新駅舎となった。石巻~女川間は現在、普通列車が上下各11本運転されており、石巻駅で仙石線・仙石東北ラインの列車と接続する。

現在、仙石線・仙石東北ラインから石巻線へ直通運転を行う列車は設定されていないが、JR東日本仙台支社によれば、「女川町と石巻市への復興支援の一環として」仙石東北ラインの一部列車の延長運転が実現することになったという。具体的な運転開始日やダイヤなどについては、「改めてお知らせします」としている。