日本マクドナルドホールディングスは2月4日、2016年1月の客数が33カ月ぶりにプラスに転じたと発表した。また全店売上高も対前年比30.9%増と2カ月連続で前年同月を上回った。

日本マクドナルド、33カ月ぶりに客数がプラス

おてごろマックなどの新メニューが話題に

同社は異物混入などの不祥事で客離れが進み、2015年1~9月の連結決算では全店売上高が対前年比2割減、連結純損失は292億円の赤字を記録した。また、同社の株を保有するアメリカ・マクドナルドコーポレーションは1月26日、日本マクドナルドホールディングスの株式の一部売却を検討していることを明らかにした。

業績低迷を受け同社は、メニューの刷新などを実施。エッグチーズバーガー(ニックネーム:エグチ)などの「おてごろマック」やチョコレートソースがかかった「マックチョコポテト」の投入、採用されたらバーガー10年分の賞金がもらえる「北海道産ほくほくポテトとチェダーチーズに焦がし醤油風味の特製オニオンソースが効いたジューシービーフバーガー(仮称)」の名前募集キャンペーンなどで顧客の呼び戻しを図っている。

結果、2016年1月は全店売上高が対前年比30.9%増、既存店売上高が対前年比35.0%増を記録した。客数も対前年比17.4%で33カ月ぶりにプラスに転じ、客単価も15.0%増となった。

同社は業績などについて「引き続きお客様に魅力的だと感じていただけるメニューを、お得感のある価格でお届けし、モダンで心地よい店舗環境と最高のQSCを提供していく。そして、お客様の総合的な店舗体験の質を高め、よりお客様と地域に密着した活動を通じて、『お客様と心でつながる、モダン・バーガー・レストラン』を目指す」とコメントしている。