主婦連合会とインターネットユーザー協会(MIAU)は、次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)に対し、4K・8K放送のコピー禁止に関する意見書を提出した。

NexTV-Fは、2015年12月に技術資料「高度広帯域衛星デジタル放送運用規定」を公開。資料の中で、月極め等有料放送やコンテンツ保護を伴う無料番組のコピー禁止について、「T.B.D」(未定)であると表記した。MIAUはこれを受け、4K・8K番組の録画禁止が検討されていることに対しての意見書を提出。「不正利用を行うごく一部の悪質なユーザー対策としても有効でないばかりか、大多数の善良な一般視聴者が巻き添えとなって不便を強いられることになり、許されるものではありません」と、NexTV-Fの姿勢を批判した。

また、特定の事業者間で共同して一般視聴者の録画を禁止できるよう制限することは、独占禁止法2条6項の「不当な取引制限(カルテル)」に該当する可能性があることを指摘。MIAUは、4K・8K放送を「国民の資産である電波を用いて行われる公共的なサービス」であるとし、4K・8K番組の録画禁止に関しては、一般消費者を交えて開かれた議論を行う必要があると意見した。