2月4日(現地時間)、Microsoftは「Visual Studio Tools for Unity(VSTU) 2.2」をリリースしたことを公式ブログで明らかにした。多くのバグを修正し、各Visual Studio 2010/2012/2013/2015の各バージョンに対応したコンポーネントのダウンロードを可能にしている。前バージョンとなるVSTU 2.1は2015年9月にリリースしていた。

Unityは複数のプラットフォームで動作するUnity Technologiesのゲームエンジンだが、Microsoftは2014年7月に「UnityVS」を開発するSyntaxTreeを買収し、改称したVSTUを無償で提供している。MicrosoftはVisual StudioとVSTUを組み合わせることで、デバッグ作業やコーディングの効率化が可能になるとアピールしてきた。

バージョン2.2では、以下の改善が行われている。

  • VSTUインストーラーがすべての情報を正しく扱う。
  • OS X上のUnityと仮想マシン内のVisual Studioの組み合わせでデバッグが正しく行われる。
  • Unity 4.6使用時にUnityEngineとUnityEditorの参照が正しく行われる。
  • サポートするC#のバージョンは4.0に制限する。
  • Unityパッケージ内のエラーを修正した。

新しいネットワークメッセージのサポートが追加された(画像は公式ブログより抜粋)

Microsoftは既存ユーザーに対して、Visual Studioの拡張機能マネージャを用いたアップデートを推奨している。新規にインストールする場合は、使用しているVisual Studioのバージョンを確認してから対応するVSTUをインストールする。なお、Unityがバージョン5.2以降であればVSTUはネイティブサポートされているため、インストールする必要はない。

Unity 5.2以降を使用している場合、VSTUをインストールする必要はない

阿久津良和(Cactus)