STマイクロエレクトロニクス(ST)は2月4日、32bitマイコンである「STM32」ファミリのサポートを強化するため、小型開発ボード「STM32 Nucleo」の新しいシリーズとして144ピンの「STM32 Nucleo-144」を発表した。

同製品は、STM32の既存の開発エコシステムと完全な互換性を有しているため、専用プラグインアプリケーション拡張ボードを利用することができる。さらに、既存の「STM32 Nucleo-64」でも対応しているArduino UnoコネクタとST Morphoコネクタに加え、新たにST Zioコネクタを搭載。この3種類のコネクタは、STM32のすべてのGPIOピンへのアクセスが可能となっている。また、イーサネット、USBポートを備えた「STM32 Nucleo-144」も用意されている。

2016年第2四半期にはARM mbedに対応する予定で、対応後はPCにソフトウェアをインストールすることなく、ARM mbedオンラインツールに無償でアクセスできるようになる。

現在、「NUCLEO-F746ZG」、「NUCLEO-F429ZI」、「NUCLEO-F446ZE」「NUCLEO-F303ZE」が出荷中で、価格はイーサネットコネクタ搭載ボードが約23ドル、イーサネットコネクタ非搭載ボードが約19ドルとなっている。