朝食なしで脳出血は36%、脳卒中は18%発症リスクが増加 - 国立がん研発表

 

朝食を毎日食べることは、脳卒中リスクを低減させるという結果が出た

国立がん研究センターは2月4日、朝食を食べる回数が週2回以下の人は、毎日食べる人に比べて脳出血リスクが4割近く高まるとした論文を、同日までに米医学誌に発表したことを明らかにした。

これまで、朝食の欠食は脳卒中・虚血性心疾患のリスク因子である肥満や高血圧、糖尿病などのリスク増加につながると報告されていた。だが、朝食の欠食が結果的に脳卒中および虚血性心疾患のリスクを上げるのかという点に関しては、ほとんど研究されていなかった。特に脳卒中に関する研究は今までなかったという。そこで今回、朝食欠食と脳卒中および虚血性心疾患との関係を検討することを目的とした研究を実施した。

研究チームは、沖縄県や茨城県などに居住していた45~74歳の男女(8万2,772人)を対象に、朝食に関するアンケートを実施。平均で約13年の追跡期間中、3,772人の脳卒中発症と870人の虚血性心疾患発症を確認したとのこと。脳卒中の内訳は脳出血が1,051人、くも膜下出血が417人、脳梗塞が2,286人だった。

さらに、発症者を1週間あたりの朝食摂取回数が「週に0~2回」「週に3~4回」「週に5~6回」「毎日」の4群に分けて疾病との関連を分析した。その結果、週に0~2回摂取する群の発症リスクは、毎日摂取する群と比較して、脳卒中と虚血性心疾患を合わせた循環器疾患で14%、脳卒中全体で18%、脳出血で36%も高くなっていたという。一方で、くも膜下出血や脳梗塞、虚血性心疾患については、朝食の回数との関連が確認できなかった。

同センターは、「本研究は、世界で初めて朝食欠食により脳出血のリスクが上昇する可能性を示したコホート研究です。これまで朝食をとることの重要性がさまざまな報告で指摘されてきましたが、今回の結果はそれを支持するものとなります」と、研究の意義を説明。

そのうえで、これまでの報告も踏まえて「朝食を欠食することで朝の血圧が上昇し、毎日朝食を摂取する人に比べて脳出血のリスクが高くなっていた可能性が考えられます」としている。

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