VAIOは2月4日、ビジネスユーザー向けスマートフォン「VAIO Phone Biz」を発表した。4月に先行販売を予定している。

VAIO Phone Biz

VAIO Phone Bizは「ビジネスを加速させるスマートフォン」と題し、OSに「Windows 10 Mobile」を採用。Office 365やOneDrive、Azureなどとの親和性が高いほか、ディスプレイとのワイヤレス接続でデスクトップPC環境を擬似的に構築する「Continuum(コンティニュアム)」にも対応する。

Continuum機能に対応した

また、PC/スマートフォン共通のアプリであるユニバーサルアプリが利用できるほか、デバイス暗号化やリモートロック・リモートワイプ、現在位置確認、VPN接続、MDM機能など、高度なセキュリティ対策が可能となる。

リモートワイプ機能

MDM機能で一括設定も可能だ

SIMフリー端末であるVAIO Phone Bizだが、NTTドコモの700MHz帯(バンド28)以外のすべてのバンドに対応しており、キャリアアグリゲーションもサポート。下り最大225Mbpsの高速通信が可能となっている。また、ソフトバンクモバイルの使用周波数帯である900MHz帯(バンド8)や1.7GHz帯(バンド3)もサポートしており、「日本国内の主要な通信会社の周波数帯をほぼ網羅した、充実した通信機能を搭載」と謳っている。また、テザリング機能も備えており、Windows 10 PCを利用している場合は、PC側からテザリング機能を立ち上げることも可能だ。

対応周波数一覧。バンド11はKDDIの利用周波数帯だが、WCDMAのため利用できない(VAIO Webサイトより)

キャリアアグリゲーションにより、ドコモ網では下り最大225Mbpsの高速通信が可能だ。なおVoLTEは非対応となる

PCからスマートフォンのテザリング機能を立ち上げられる

VAIO Phone Bizは、法人市場にフォーカスしつつも、アルミニウムと強化ガラスを採用して堅牢性とデザイン性を両立している。アルミニウムは削り出しで製造しており、仕上げにブラスト加工も施して、触感の高さも保っている。5.5インチのフルHDディスプレイ(1080×1920)を採用しており、CPUもオクタコアの「Qualcomm Snapdragon 617」を搭載した。メモリは3GBで16GBのストレージとなる。また、カメラはメインが1300万画素、フロントにも500万画素のCMOSセンサーを採用しており、同クラスのWindowsスマートフォンの中でも「一歩リードするハイスペックを達成」したとしている。

無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠で、Bluetooth 4.0を採用。インタフェースは、SIMスロットがmicroSIM、USBがUSB 2.0、microSD、ステレオミニ端子となる。電池容量は2800mAhでACアダプタと充電ケーブルが付属する。大きさは、幅77.0mm×高さ156.1mm×奥行8.3mm、重さは約167g。