「現代柔侠伝」より、「柔能く剛を制すなり」。

「柔侠伝」シリーズなどで知られるバロン吉元の個展が、2月27日から3月27日まで東京・トーキョーワンダーサイト本郷で行われる。

「バロン吉元の脈脈脈」と題されたこの個展は、バロンの実娘でありアーティストのエ☆ミリー吉元のプロデュースによるもの。2014年にエ☆ミリーが倉庫で初見のバロン吉元作品を数百点発見したことから今回の企画が始まったという。

この個展は1959年のマンガ家デビューからの軌跡をたどるもので、マンガの原画だけではなく、画家としての雅号「龍まんじ」の絵画も展示。3月5日、20日の15時から18時30分にはバロン吉元が在廊し、アトリエを模した空間での公開制作が行われる。

また会場では「バロンの解剖学会」と題されたトークイベントも開催予定。会期中に4人のゲストを招いて行われ、3月20日19時30分からの回には山田参助が登場する。その他のゲストは作家・博物学者の荒俣宏、編集者・写真家の都築響一、美術評論家・明治学院大学教授の山下裕二。「バロンの解剖学会」への参加は無料だが、定員制でメールかFAXでの予約が必要となるので、詳細は会場の公式サイトで確認を。

バロン吉元の脈脈脈(「第9回展覧会企画公募」)

会期:2016年2月27日(土)~3月27日(日) ※2月29日、3月7日、14日、22日は休館
時間:11:00~19:00
会場:トーキョーワンダーサイト本郷 スペースB
住所:東京都文京区本郷2-4-16
入場料:無料
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト

トーク・イベント「バロンの解剖学会」(聞き手:エ☆ミリー吉元)

荒俣宏(作家/博物学者)×バロン吉元

3月3日(木)19:00~20:30

都築響一(編集者/写真家)×バロン吉元

3月5日(土)19:30~20:30

山下裕二(美術評論家/明治学院大学教授)×バロン吉元

3月13日(日)16:00~17:30

山田参助(漫画家)×バロン吉元

3月20日(日)19:30~20:30