故障が多い巨人・阿部 捕手に再転向して大丈夫?

 

巨人の阿部慎之助は13年のWBCでは正捕手として出場

 昨季、捕手から一塁にコンバートした阿部慎之助(巨人)が、本格的に捕手復帰した。阿部とバッテリーを組み4勝0敗、防御率2.38と抜群の成績を残したポレダを始め、山口鉄也、マシソンなどマスクを被って欲しいと熱望。投手陣の要望に加え、高橋由伸監督が阿部から連絡を受けたこともあり、キャンプ前に捕手復帰させる方針を固めた。

 投手陣から信頼が厚い阿部の最大の魅力は打撃。打率3割を記録したシーズン(規定打席到達)は3度。12年には打率.340を記録し、首位打者のタイトルを獲得。本塁打も10年に自己最高となる44本のアーチを描き、打点も12年に打点王に輝いている。捕手でありながら、『4番』を任されるなど、長く巨人の中心選手として引っ張ってきた。

 “打てる捕手”と言われてきた阿部だが、近年は打撃で苦しいシーズンが続いている。昨季は打率.242、15本塁打、47打点と自己ワーストに近い成績。投手陣に安心感を与えるという意味では、大きな効果をもたらしそうだが、打撃力が落ち、年齢的なところを見ても全盛期の頃の活躍を期待するのは厳しい。

 さらに、再コンバートで心配されるのが故障。一塁へ転向した理由は、長年悩まされている首痛など、体調面を考慮してのものだった。大怪我により33歳という若さで引退した赤星憲広氏と対談した『Going』(日本テレビ系)で、阿部は持病の首痛について「キャッチャーは、ファウルチップのすごい衝撃でムチ打ちみたいになる。(試合中は)ある程度アドレナリンが出ているときは何も感じなかったりする」とした一方で、「試合が終わって緊張から解けて、一番リラックスするベッドに入った瞬間に寝られないので、睡眠導入剤を飲んだりしている」とその辛さについて話していた。

 阿部が一塁へ転向した昨季、正捕手候補に強肩を売りとする小林誠司、ベテラン・相川亮二の2人が名前に挙げられていたが、どちらもレギュラーを手にすることができず。チーム最多スタメンマスクは、小林誠司の56試合とかなり寂しいものだった。扇の要を固定することができなかったことで、捕手復帰という形になったが、故障持ちの阿部が1年間ケガなく乗り切れるだろうか。


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