米Googleを傘下に置く米Alphabetが、2月1日(現地時間)に2015年度第4四半期(2015年10~12月期)決算を発表した。モバイル検索、YouTube、プログラマティック広告などが好調で、売上高、利益ともに市場の予想を大きく上回った。決算発表後、米株式市場の時間外取引でAlphabet株が上昇し、Appleを抜いて時価総額トップに躍り出た。

Alphabet全体の売上高は213億2900万ドルで前年同期比18%増。会計原則 (GAAP) ベースの純利益は49億2300万ドルで同5%増、一株あたりの利益は7.06ドルだった。非GAAPベースでは純利益が60億4300万ドルで、一株あたり利益は8.67ドル。

決算発表において同社は、事業区分を「Google」と「Other Bets (その他のAlphabets)」に分けている。Googleには、検索、広告、コマース、Googleマップ、YouTube、アプリ、クラウドサービス、Android、Chrome、Google Play、ハードウェア製品が含まれる。Other Betsは、Access/Google Fiber、Calico、Nest、Verily、GV、Google Capital、Xなどである。

Googleの売上高は211億7800万ドルで前年同期比18%増。広告収入は190億7800万ドルで同17%増。内訳はGoogle Webサイトからが149億3600万ドル (同20%増)。Googleネットワークと呼ばれるパートナーサイトからが41億4200万ドル (同7%増)だった。モバイル広告の比率が増したためクリック単価が前年同期比で13%減だが、ペイドクリック数が17%の伸びだった。またGoogleの他の事業が売上高21億ドルで同24%増と、Google全体に比べるとまだ小さいものの順調に伸びている。注目された営業利益は67億7200万ドル(同30%増)で、粗利益率は32%になる。

Other Betsは、売上高1億5100万ドルで前年同期比43%増。11億400万ドルの営業損失を計上した。

2015年度通期では、Googleの売上高が745億4100万ドル(前年度比14%増)で、営業利益は234億2500万ドル。Other Betsは売上高4億4800万ドル(同37%増)で、35億6700万ドルの営業損失だった。