凸版印刷は、白球、昭和機電と共同で、セグメント型カラー電子ペーパー技術を活用したイヤーアクセサリ「VIEWS(ビューズ)」を開発したと発表した。アパレルメーカーやファッションデザイナーとの共同開発向けのサンプル提供開始は2016年2月上旬。

今回試作した「VIEWS(ピアス形状)」

「VIEWS(イヤリング形状)」の装用イメージ

同製品は、正三角形のセグメント型カラー電子ペーパーを正四面体の側面に搭載することで、それぞれの絵柄を好みのデザインに書き換えられるイヤーアクセサリ。電子ペーパーの特長である低消費電力や広視野角、軽量性などにより、一般的なアクセサリと同等の装着感を実現している。同製品の開発にあたっては、凸版印刷は企画開発と電子ペーパー部材の供給を、白球は企画ディレクション・プロデュースを、昭和機電は表示デザイン制作とモジュール開発を行っている。

同製品の特徴は、これまでディスプレイや表示機など産業用途として展開していた電子ペーパーを、ファッションアイテムと して活用した点にある。表示部にはセグメント型電子ペーパーを用いているため、専用の機器に接続することでセグメント単位での表示の書き換えが可能となっており、50通り以上のデザインパターンに書き換えることができる。

専用機器の上に乗せてボタンを押すだけで書き換えられる

デザインパターンの一例

また、本体にはバッテリーや通信機能を搭載せず、表示部以外の機能はすべて専用機器に実装したことにより、軽快な着け心地を実現。専用機器に載せてボタンを押すだけでデザインの書き換えが可能なため、その日のコーディネートやシーンに合わせてデザインを切り替えるという新しいライフスタイルを提案している。

なお、販売価格は、アクセサリー販売元のファッション関連企業が筐体の素材(チタンやプラチナ等)などの仕様を決定することもあり、現状は未定ということだ。